いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『帰還兵の戦争が終わるとき』 著 トム・ヴォス、レベッカ・アン・グエン 訳 木村千里

 バイデン政府は8月にアフガニスタンから米軍を撤収させると発表した。2001年9・11テロ事件以降、米国がアフガニスタンやイラクに戦争を仕掛け、・・・

書評・テレビ評2021.8.5 

『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』 著・辻山良雄

 東京・新宿から数㌔西に走ったところにある杉並区荻窪に、小さな新刊書店「Title」がある。店主は1972年兵庫県生まれで、大学卒業後大手書店チ・・・

書評・テレビ評2021.8.5 

『アンダーコロナの移民たち』 編著・鈴木江理子

 新型コロナウイルス感染症の脅威は、人種や民族、国籍をこえたものだ。しかし実際には、その影響は社会のなかで弱い立場に置かれている者に、より大きく・・・

書評・テレビ評2021.7.28 

『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』 著・飯田結太

 舞台は東京の浅草と上野の中間に位置する、世界最大級の飲食店用品の問屋街「かっぱ橋道具街」のなかの、小さな料理道具専門店「飯田屋」である。創業か・・・

書評・テレビ評2021.7.17 

『食の安全を守る人々』 山田正彦氏らによるドキュメンタリーが公開

   山田正彦元農林水産大臣らがクラウドファンディングを呼びかけて制作してきたドキュメンタリー映画『食の安全を守る人々 未来の子どもた・・・

書評・テレビ評2021.7.13 

『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震』 著・石橋克彦

 「品川―名古屋間を時速505㌔で、約40分で結ぶ」と宣伝されるリニア中央新幹線が、経済面や技術面、環境に与える影響など多くの問題を抱えているこ・・・

書評・テレビ評2021.7.6 

『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』 渡邉格・真理子 著

 東京生まれの夫婦が、2008年に千葉県いすみ市に「タルマーリー」を開業し、天然酵母と国産小麦だけで発酵させるパン作りを始めた。その後、よりよい・・・

書評・テレビ評2021.7.6 

『リニアが壊す南アルプス』 編著・「ストップ・リニア!訴訟」原告団南アルプス調査委員会

 リニア中央新幹線はJR東海が総工費9兆円をかけておこなう事業で、最高時速500㌔で品川―名古屋間を40分で、また品川―大阪間を67分で結ぶ「夢・・・

書評・テレビ評2021.6.24 

『シェフたちのコロナ禍』 著・井川直子

 本書は東京がコロナ対策の緊急事態宣言下にあった昨年4月7日からの約50日間、食と酒に関するエッセイを書いてきたライターが、都内の34人の飲食店・・・

書評・テレビ評2021.6.20 

『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。』 著・具志堅隆松

 沖縄では戦後76年をへた今も、沖縄戦で犠牲になった多くの兵士・民間人の遺骨が採集されないままガマ(洞窟)や構築壕、崩れた土砂に埋もれている。本・・・

書評・テレビ評2021.6.13 

『おいしい牛乳は草の色』 中洞正・著 安田菜津紀、高橋宣仁・写真 なかほら牧場

 なかほら牧場は岩手県の山奥、下閉伊郡岩泉町にある。この牧場は24時間365日、畜舎に牛を戻さない通年昼夜型放牧をおこない、自然交配・自然分娩・・・・

書評・テレビ評2021.6.8 

『ヘイトをとめるレッスン』 ホン・ソンスン著 たなともこ、相沙希子訳 パク・ジョンフ監修

 ヘイトスピーチとは、宗教や民族、国籍、人種、肌の色、性別や性的指向、障がいなどをとりあげて個人や集団を攻撃し、マイノリティ(少数派)を社会から・・・

書評・テレビ評2021.6.1 

『内山節と語る 未来社会のデザイン』(全3巻)

 哲学者・内山節氏(立教大学大学院教授などを歴任)が東北農家の勉強会でおこなった報告をまとめた『内山節と語る 未来社会のデザイン』(全3巻)が、・・・

書評・テレビ評2021.5.28 

『ルポ「命の選別」』 千葉紀和、上東麻子・著

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染者は増え続け、医療現場は人工呼吸器もベッドも足りない。そのなかで「命の選別」を危惧する声があいついでいる・・・

書評・テレビ評2021.5.23 

『リビア戦争 カダフィ殺害誌』 マクシミリアン・フォーテ 著 山田文・訳

 リビア革命の指導者カダフィが2011年、「アラブの春」による内乱とNATO軍の介入によって殺害された。欧米メディアは「カダフィの独裁体制」が崩・・・

書評・テレビ評2021.5.23 

『孤独のアンサンブル』 著・村松秀

 昨年来の新型コロナ感染拡大のもと、飲食店などの営業自粛や休業要請、外出自粛、スポーツや文化イベントの中止要請のなかで、クラシックのコンサートも・・・

書評・テレビ評2021.5.11 

『BAD BLOOD シリコン・バレー最大の捏造スキャンダル全真相』 著 ジョン・キャリール

 本書は、「シリコンバレー史上最大の詐欺事件」といわれる、血液検査ベンチャー企業「セラノス」の不正事件を追ったものだ。この10年あまり、米国のメ・・・

書評・テレビ評2021.5.9 

『日本の医療崩壊をくい止める』 著・本田宏、和田秀子

 三度目の緊急事態宣言の下でも東京や大阪などの毎日のコロナ新規感染者は過去最多を更新し続けており、自粛生活を続けてきた国民のなかで、「この1年間・・・

書評・テレビ評2021.5.9 

『東電原発事故 10年で明らかになったこと』 著・添田孝史

 菅内閣が福島原発放射能汚染水の海洋放出を決定したことに、国内外から厳しい批判の声があがっている。    最近出版された本書の目的は、・・・

書評・テレビ評2021.5.2 

『深夜薬局』 著・福田智弘

 舞台は新宿・歌舞伎町。小池都知事からコロナ感染拡大の震源地と名指しされた、日本一の歓楽街のど真ん中、夜の街らしい店が周囲を囲むビルの1階に、そ・・・

書評・テレビ評2021.4.25