いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『ガザ日記:ジェノサイドの記憶』 著=アーティフ・サブー・サイフ 訳=中野真紀子

 昨年10月7日以降、イスラエル軍によるガザでの大量虐殺ですでに3万8000人が死亡し、8万7000人が負傷し、1万1000人が行方不明となって・・・

書評・テレビ評2024.7.15 

『誰も書かなかった統一教会』 著・有田芳生

 著者は、2022年8月19日のテレビ番組で「統一教会は霊感商法をやってきた反社会的集団」と話したことで、統一教会から名誉毀損で訴えられた。裁判・・・

書評・テレビ評2024.7.13 

『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』 著・福島聡

 著者は40年間、ジュンク堂書店で書店員(のち店長)として働いてきた。「店の棚からヘイト本を外せるだろうか」というのは、書店はヘイト本を置くべき・・・

書評・テレビ評2024.7.9 

『ゴールドマン・サックスに洗脳された私』 著 ジェイミー・フィオーレ・ヒギンズ 訳 多賀谷正子

 著者は1998年に米ゴールドマン・サックスのトレーダーの職に就き、10年もたたないうちに年収数億円といわれるマネージング・ディレクターという管・・・

書評・テレビ評2024.6.21 

『北朝鮮拉致問題の解決:膠着を破る鍵とは何か』 和田春樹編 執筆・田中均、蓮池透、有田芳生、福澤真由美

 本書は長年来、日朝交渉推進の運動の先頭に立ってきた和田春樹(日朝国交交渉30年検証会議)と北朝鮮による拉致問題に深く関わってきた田中均(元外交・・・

書評・テレビ評2024.6.10 

『デジタル・デモクラシー:ビッグテックを包囲するグローバル市民社会』 著・内田聖子

 GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック=メタ、アマゾン)など、ビッグ・テック(巨大IT企業)によるビジネスモデルの構築は、一面ではわれわ・・・

書評・テレビ評2024.6.10 

『国語教育が危ない!』 著・村上慎一、伊藤氏貴

 長年、高校で国語を教えてきた著者は、こうのべる。    言葉は、世界を概念化して認識するためのものである。世界とは外界だけでなく、人・・・

書評・テレビ評2024.6.4 

『ネイティブス:帝国・人種・階級をめぐる黒人ラッパーの自伝的考察』 著・AKALA

 著者のAKALA(本名キングスリー・デーリー)は今注目を集めるイギリスのラッパーだが、作家、詩人、教育家、政治活動家の顔も持っている。著者は人・・・

書評・テレビ評2024.6.4 

『ホロコーストからガザへ』 著 サラ・ロイ 編訳 岡真理、小田切拓、早尾貴紀

 昨年10月7日のハマスのイスラエル攻撃を機にしたイスラエルの大量虐殺、それをめぐる国際情勢の急速な事態の進展は、覆い隠されてきた「天井のない監・・・

書評・テレビ評2024.5.18 

『関東大震災と中国人:王希天事件を追跡する』 著・田原洋

 1923年9月の関東大震災のさい、朝鮮人や日本人の社会主義者に対する虐殺とともに、多数の中国人に対する虐殺が日本の軍隊や警察によっておこなわれ・・・

書評・テレビ評2024.5.18 

『人類の起源:古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』 著・篠田謙一

 世界の多くの文化には、「人は神によってつくられた」という創世神話がある。ヨーロッパ中世の封建制はキリスト教が支えた。しかし、14世紀に始まるル・・・

書評・テレビ評2024.5.17 

『口の立つやつが勝つってことでいいのか』 著・頭木弘樹

 著者は小学生のとき、口が立つ子どもだった。教室でとっくみあいのケンカをしていると、先生が間に入って「暴力はダメ。話し合いで」と両者を分けて、「・・・

書評・テレビ評2024.5.15 

『孤独死大国:予備軍1000万人時代のリアル』 著・菅野久美子

 「国立社会保障・人口問題研究所」は4月、国勢調査をもとに2050年までの日本の家族構成についての予測を発表した。それによると、「未婚者の増加」・・・

書評・テレビ評2024.5.15 

映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)を考える

 ハリウッド映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督、2023年)が3月29日から全国で公開されている。広島・長崎に投下した原子爆・・・

書評・テレビ評2024.4.12 

『移民の子どもの隣に座る:大阪・ミナミの「教室」から』 著・玉置太郎

 国境をこえて移動する人・せざるを得ない人が世界中で増えているが、日本では社会制度も人々の考え方もそれに追いつかず、「ダイバーシティ(多様性)」・・・

書評・テレビ評2024.4.5 

『科博と科学:地球の宝を守る』 著・篠田謙一

 国立科学博物館(科博)は、昨年夏のクラウドファンディングで全国的な注目を集めた。2001年から独立行政法人に移行した科博は、国からの運営費交付・・・

書評・テレビ評2024.4.5 

『カテギ:物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話』 イ・ジョンチョル 著 印イェニ 訳

 日本の物流業界は、今年4月から時間外労働時間の罰則付き上限規制が始まり、2030年には3割の荷物が運べなくなるといわれている。いわゆる「202・・・

書評・テレビ評2024.3.28 

『電通マンぼろぼろ日記』 著・福永耕太郎

 電通といえば、元電通幹部で「スポーツビジネスのドン」と呼ばれた高橋治之・元東京五輪組織委員会理事がスポンサー契約をめぐる収賄疑惑で逮捕され、オ・・・

書評・テレビ評2024.3.28 

ドキュメンタリー映画『はじめから烙印を押されて』 監督 ロジャー・ロス・ウィリアムズ

 当欄で紹介したイブラム・X・ケンディ著『人種差別主義者たちの思考法 黒人差別の正当化とアメリカの400年』を原作に、米国で製作されたドキュメン・・・

書評・テレビ評2024.3.23 

『戦争はどうすれば終わるか?:ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論』 著・柳澤協二、伊勢﨑賢治、加藤朗、林吉永

 本書は「ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論」の副題にみるように、今世界に衝撃を走らせている二つの戦争に対して、「非戦」「避戦」「停戦」の立場か・・・

書評・テレビ評2024.3.8 コメント(1)