いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『戦争はどうすれば終わるか?:ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論』 著・柳澤協二、伊勢﨑賢治、加藤朗、林吉永

 本書は「ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論」の副題にみるように、今世界に衝撃を走らせている二つの戦争に対して、「非戦」「避戦」「停戦」の立場か・・・

書評・テレビ評2024.3.8 コメント(1)

『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』 著 ダニー・ネフセタイ 構成 永尾俊彦

 イスラエル軍で超エリートといわれる空軍パイロットの養成学校から始めて3年間の兵役を経験したダニー・ネフセタイ氏は、退役後に日本に来て家具職人と・・・

書評・テレビ評2024.3.8 

『人種差別主義者たちの思考法:黒人差別の正当化とアメリカの400年』 著 イブラム・X・ケンディ 訳 山田美明

 米ボストン大学教授で反人種主義研究・政策センター所長である著者(1982年生まれ)が、ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動の只中・・・

書評・テレビ評2024.3.7 

『食べものから学ぶ現代社会:私たちを動かす資本主義のカラクリ』 著・平賀緑

 丹波の農村での畑を耕す生活や、香港の国際金融センターでの仕事を経験し、有機農業運動やアグロエコロジーなど幅広い市民運動にも参加して、経済学者が・・・

書評・テレビ評2024.2.29 

『アメリカのイスラーム観:変わるイスラエル支持路線』 著・宮田律 

 4カ月以上にわたって続くイスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺(ジェノサイド)は、世界最大の軍事力を持つアメリカによって支えられている。これに・・・

書評・テレビ評2024.2.13 

『#Z世代的価値観』 著・竹田ダニエル

 アメリカのZ世代の若者たちの多くが、「パレスチナ連帯」を正面から掲げて登場している。それに象徴されるように、これまでの世代では常識とされてきた・・・

書評・テレビ評2024.2.13 

『限界分譲地:繰り返される野放図な商法と開発秘話』 著・吉川祐介

 最近、「限界ニュータウン」という言葉を目にすることがある。昭和期に開発された都市部郊外のニュータウンで、高齢化が進み、空き家や空き地が拡大し、・・・

書評・テレビ評2024.2.8 

インド映画『RRR』 監督 S・S・ラージャマウリ

 かつて世界中の市場を席巻したアメリカ・ハリウッド映画は、いまや製作本数も観客動員数も減少続き。それとは対照的に注目が集まっているのがインド映画・・・

書評・テレビ評2024.1.15 

『新興国は世界を変えるか―29カ国の経済・民主化・軍事行動』 著・恒川惠市

 かつて「後進国」とか「発展途上国」と呼ばれたグローバルサウスの国々が、世界のなかで存在感を強めている。これらの国々は経済成長が著しく、GDPが・・・

書評・テレビ評2023.12.28 

『リスペクト R・E・S・P・E・C・T』 著・ブレイディみかこ

 「人間の尊厳とは何か」という質問が、11月の国会審議の場で首相に向けられた。食事も医療も必要なときにアクセスすることができ家族が平和に暮らすこ・・・

書評・テレビ評2023.12.23 

ドキュメンタリー映画『沈黙を破る』 監督・土井敏郎

 パレスチナ自治区・ガザ地区でパレスチナ人の無差別大量殺戮を続けているイスラエル。その国のなかに、占領地に赴いた経験をもつ元イスラエル将兵たちに・・・

書評・テレビ評2023.12.23 

『新・現代アフリカ入門―人々が変える大陸』 著・勝俣誠

 西アフリカのマリ、ブルキナファソ、ニジェールで、2020年からあいついで軍事クーデターが起こり、旧宗主国のフランス軍が撤退に追い込まれている。・・・

書評・テレビ評2023.12.19 

『国のために死ぬのはすばらしい? イスラエルからきたユダヤ人家具作家の平和論』 著 ダニー・ネフセタイ

 1957年にイスラエルに生まれたダニー・ネフセタイ氏は、高卒後に徴兵制によってイスラエル軍に入隊し、3年間空軍に所属した。退役後アジアの旅に出・・・

書評・テレビ評2023.11.7 

『病が分断するアメリカ――公衆衛生と「自由」のジレンマ』 著・平体由美

 公衆衛生とは、地域やコミュニティを病気から防衛し、住民の健康を維持するための公共的なとりくみのことだ。アメリカの理念といわれる自由(市場の自由・・・

書評・テレビ評2023.9.30 

『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』 著・堀川惠子

 コロナ禍とウクライナ戦争を機にしたサプライチェーンの分断は、食料の確保が国家主権と国民の安全を保障する重要戦略であることを浮かび上がらせること・・・

書評・テレビ評2023.9.30 

『ウクライナ戦争即時停戦論』 著・和田春樹

 著者はロシア史・現代朝鮮史の研究者(東京大学名誉教授)である。ベトナム戦争以来、反戦平和・国際連帯の市民運動にとりくんできたことでも知られる。・・・

書評・テレビ評2023.9.12 コメント(2)

『ラジオと戦争――放送人たちの「報国」』 著・大森淳郎

 著者は1980に年にNHKに入局し、その後ディレクターとしてETV特集『BC級戦犯』『戦争とラジオ』『敗戦とラジオ』などの制作に携わってきた。・・・

書評・テレビ評2023.9.12 

『オートメーションと労働の未来』 著 アーロン・ベナナフ 監訳 佐々木隆治

 AI(人工知能)技術の急速な進歩を前に、「ロボットに仕事が奪われ、大量失業の時代がやってくる」「人間は労働なくしては生きて行けないから、技術革・・・

書評・テレビ評2023.9.7 

『ぼくが生まれた新宿、柏木団の人々と関東大震災。』 著・中條克俊

 9月1日は、10万人以上の死者を出した関東大震災から100年である。この大震災直後に起こった朝鮮人、中国人、そして日本人社会主義者の虐殺事件に・・・

書評・テレビ評2023.9.7 

『古地図と歩く広島―歴史・文化散策ガイド19コース』 著・中道豪一

戦前の広島の記憶掘り起こす    広島といえば原爆が投下された地、その廃虚から復興をなしとげた「平和都市」というイメージが定着している・・・

書評・テレビ評2023.8.1