いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『シェフたちのコロナ禍』 著・井川直子

 本書は東京がコロナ対策の緊急事態宣言下にあった昨年4月7日からの約50日間、食と酒に関するエッセイを書いてきたライターが、都内の34人の飲食店・・・

書評・テレビ評2021.6.20 

『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。』 著・具志堅隆松

 沖縄では戦後76年をへた今も、沖縄戦で犠牲になった多くの兵士・民間人の遺骨が採集されないままガマ(洞窟)や構築壕、崩れた土砂に埋もれている。本・・・

書評・テレビ評2021.6.13 

『おいしい牛乳は草の色』 中洞正・著 安田菜津紀、高橋宣仁・写真 なかほら牧場

 なかほら牧場は岩手県の山奥、下閉伊郡岩泉町にある。この牧場は24時間365日、畜舎に牛を戻さない通年昼夜型放牧をおこない、自然交配・自然分娩・・・・

書評・テレビ評2021.6.8 

『ヘイトをとめるレッスン』 ホン・ソンスン著 たなともこ、相沙希子訳 パク・ジョンフ監修

 ヘイトスピーチとは、宗教や民族、国籍、人種、肌の色、性別や性的指向、障がいなどをとりあげて個人や集団を攻撃し、マイノリティ(少数派)を社会から・・・

書評・テレビ評2021.6.1 

『内山節と語る 未来社会のデザイン』(全3巻)

 哲学者・内山節氏(立教大学大学院教授などを歴任)が東北農家の勉強会でおこなった報告をまとめた『内山節と語る 未来社会のデザイン』(全3巻)が、・・・

書評・テレビ評2021.5.28 

『ルポ「命の選別」』 千葉紀和、上東麻子・著

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染者は増え続け、医療現場は人工呼吸器もベッドも足りない。そのなかで「命の選別」を危惧する声があいついでいる・・・

書評・テレビ評2021.5.23 

『リビア戦争 カダフィ殺害誌』 マクシミリアン・フォーテ 著 山田文・訳

 リビア革命の指導者カダフィが2011年、「アラブの春」による内乱とNATO軍の介入によって殺害された。欧米メディアは「カダフィの独裁体制」が崩・・・

書評・テレビ評2021.5.23 

『孤独のアンサンブル』 著・村松秀

 昨年来の新型コロナ感染拡大のもと、飲食店などの営業自粛や休業要請、外出自粛、スポーツや文化イベントの中止要請のなかで、クラシックのコンサートも・・・

書評・テレビ評2021.5.11 

『BAD BLOOD シリコン・バレー最大の捏造スキャンダル全真相』 著 ジョン・キャリール

 本書は、「シリコンバレー史上最大の詐欺事件」といわれる、血液検査ベンチャー企業「セラノス」の不正事件を追ったものだ。この10年あまり、米国のメ・・・

書評・テレビ評2021.5.9 

『日本の医療崩壊をくい止める』 著・本田宏、和田秀子

 三度目の緊急事態宣言の下でも東京や大阪などの毎日のコロナ新規感染者は過去最多を更新し続けており、自粛生活を続けてきた国民のなかで、「この1年間・・・

書評・テレビ評2021.5.9 

『東電原発事故 10年で明らかになったこと』 著・添田孝史

 菅内閣が福島原発放射能汚染水の海洋放出を決定したことに、国内外から厳しい批判の声があがっている。    最近出版された本書の目的は、・・・

書評・テレビ評2021.5.2 

『深夜薬局』 著・福田智弘

 舞台は新宿・歌舞伎町。小池都知事からコロナ感染拡大の震源地と名指しされた、日本一の歓楽街のど真ん中、夜の街らしい店が周囲を囲むビルの1階に、そ・・・

書評・テレビ評2021.4.25 

『有機農業で変わる食と暮らし』 著・香坂玲、石井圭一

 最近、食の安全に対する関心が身近なところでも高まっているのを感じる。それでも有機農業の生産物というとまだまだ特別なもので、身近なものとはいえな・・・

書評・テレビ評2021.4.22 

『ルポ 新大久保 移民最前線都市を歩く』 著・室橋裕和

 山手線の駅で新宿の次にある新大久保は、かつてコリアンタウンとして全国的に有名になった。今でももちろん韓国の店は多いが、ベトナム人やミャンマー人・・・

書評・テレビ評2021.4.20 

『疫病と人類』 著・山本太郎

 著者は長崎大学熱帯医学研究所教授。専門は国際保健学、熱帯感染症学、感染症対策で、アフリカのケニアやジンバブエ、カリブ海のハイチなどで感染症対策・・・

書評・テレビ評2021.4.20 

『検閲官 発見されたGHQ名簿』 著・山本武利

 敗戦後の日本では、日本を単独占領したアメリカ占領軍が、NHKや新聞、雑誌、映画、演劇を発表前に厳しく審査するとともに、個人の郵便や電報、電話も・・・

書評・テレビ評2021.4.15 

『アメリカの病』 著 ティモシー・スナイダー 訳・池田年穂

 本書は、コロナ感染拡大が始まる直前の2019年末から3カ月の間、肝疾患による敗血症のために生死の淵をさまよったイエール大学歴史学部教授の著者が・・・

書評・テレビ評2021.4.8 

『ノマド 漂流する高齢労働者たち』 著 ジェシカ・ブルーダー 訳・鈴木素子

 かつてスタインベックは、1930年の世界大恐慌後、農業の機械化を進める資本家によって故郷の土地を追われ、家財をトラックに積み込んでオクラホマか・・・

書評・テレビ評2021.4.4 

『首都直下地震と南海トラフ』 著・鎌田浩毅

 福島県と宮城県で震度六強を記録した2月13日の地震が、10年前の東日本大震災の余震だと聞いて驚いた。地球は、われわれが日々忙しく働いている時間・・・

書評・テレビ評2021.3.30 

『次なるパンデミックを回避せよ』 著・井田徹治

 世界の人々を苦しめている新型コロナウイルスは、もともと野生のコウモリが持っていたコロナウイルスがセンザンコウなどを中間宿主として変異し、人間に・・・

書評・テレビ評2021.3.28