いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『アメリカとは何か――自画像と世界観をめぐる相剋』 著・渡辺靖

 ドナルド・トランプ前米大統領は、2020年の大統領選挙で敗北したが、前代未聞の連邦議会議事堂襲撃事件を煽動したとして非難されたにもかかわらず、・・・

書評・テレビ評2022.10.6 

「私がつかんだコモンと民主主義」 著・岸本聡子

 著者はオランダ・アムステルダムに本拠地を置く政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所(TNI)」に2003年から所属し、水道民営化問題・・・

書評・テレビ評2022.10.1 

『パンとサーカス』 著・島田雅彦

 島田雅彦の小説『パンとサーカス』(講談社)は戦後一貫してアメリカに国益を売り渡してきた為政者に怒りをつのらせ、「世直し」を願う若者たちがテロ計・・・

書評・テレビ評2022.9.10 

『ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち』 ピーター・S・グッドマン著 梅原季哉・訳

 パンデミックによって世界で650万人以上の人命が失われ、何億という人々が貧困と飢餓に苦しんでいる。直接手を下したのはコロナウイルスだが、深刻な・・・

書評・テレビ評2022.9.6 

『〈弱さ〉を〈強み〉に 突然複数の障がいをもった僕ができること』 著・天畠大輔

 1981年、広島県生まれの著者は、14歳まではよく食べ、体の大きい、ガキ大将気質な「普通の」子どもだった。それが14歳のとき、若年性急性糖尿病・・・

書評・テレビ評2022.7.5 コメント(1)

『場所からたどるアメリカと奴隷制の歴史』 著・クリント・スミス

 一昨年5月、アメリカで警官が黒人のジョージ・フロイド氏を殺害した事件を契機に、ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動が全米を席巻し・・・

書評・テレビ評2022.7.5 

『ウトロ ここで生き、ここで死ぬ』 著・中村一成

 京都府宇治市伊勢田町ウトロ。ここは戦時中、軍事飛行場建設のために働いた朝鮮人の飯場があった場所で、戦後も在日朝鮮人のコミュニティが維持され続け・・・

書評・テレビ評2022.6.28 

『ジャカルタ・メソッド』 著・ヴィンセント=ベヴィンス  訳・竹田円

   背後でアメリカ政府とCIAがかかわり、100万人以上の市民が虐殺されたといわれるインドネシアの9・30事件(1965年)。米ソ両超大国のど・・・

書評・テレビ評2022.6.19 

映画『発酵する民』 監督・平野隆章

「ふつふつと沸きたつ」柔らかな地殻変動    「脱原発パレード」「盆踊り」「発酵」この3つのキーワードはいったいどのように結びつき一つ・・・

書評・テレビ評2022.6.19 

DVD『プラットフォームビジネス―「自由な働き方」の罠』 制作・アジア太平洋資料センター(PARC)

 アジア太平洋資料センター(PARC)が制作した映像作品『プラットフォームビジネス―「自由な働き方」の罠』が完成した。フードデリバリー・サービス・・・

書評・テレビ評2022.6.6 

『ルポ 大阪の教育改革とは何だったのか』 著・永尾俊彦

 大阪市立木川南小学校の久保敬校長が昨年5月、大阪市の松井市長に宛てた提言「豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」は、当時本紙でも・・・

書評・テレビ評2022.5.31 

『自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実』 著・布施祐仁

 2016年に「南スーダンPKO日報隠蔽事件」というのがあった。同年7月、陸上自衛隊のPKO派遣部隊がいた南スーダンの首都ジュバで、政府軍と反政・・・

書評・テレビ評2022.5.4 

『外国人労働相談最前線』 著・今野晴貴、岩橋誠

 日本に約173万人いる外国人労働者は、製造業や農漁業、コンビニやスーパー、食品工場、レストランや居酒屋などで働き、現場では不可欠な労働力になっ・・・

書評・テレビ評2022.4.23 

『アメリカの制裁外交』 著・杉田弘毅

 連日、各新聞やテレビが「ロシアへの経済制裁強化を」「戦争犯罪でプーチンを処罰せよ」との大合唱をやっていることに、戦前の「大本営発表」を思い出し・・・

書評・テレビ評2022.4.21 

ドキュメンタリー『ドンバス 2016』  監督 アンヌ=ロール・ボネル

 フランスの女性ジャーナリスト、アンヌ=ロール・ボネルが監督するドキュメンタリー映画『ドンバス 2016』(54分、日本語字幕付)がYouTub・・・

書評・テレビ評2022.4.18 

『消された水汚染――「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角』 著・諸永裕司

 この本は冒頭、本紙でも紹介した映画『ダーク・ウォーターズ』から始まる。米オハイオ州のデュポンの工場で、テフロンの名前で知られるフライパンの焦げ・・・

書評・テレビ評2022.4.16 

『進駐軍向け特殊慰安所RAA』 著・村上勝彦

 日本軍の従軍慰安婦問題についてはこの30年来、さまざまに論議されてきたが、敗戦直後に日本政府が日本を単独占領したアメリカ軍兵士のために、国策と・・・

書評・テレビ評2022.4.14 

『世界マネーの内幕――国際政治経済学の冒険』  著・中尾茂夫  

 本書は日本の敗戦を出発点として、バブルとその崩壊、そして冷戦後日本の転換点としての不良債権処理、リーマン・ショックを、世界マネー戦争という視点・・・

書評・テレビ評2022.4.9 

『タリバン台頭――混迷のアフガニスタン現代史』 著・青木健太

 アフガニスタンのタリバンといえば、「恐怖政治」とか「女性の人権の抑圧」というのがメディアが流すイメージの定番だ。米バイデン政権はタリバン政権を・・・

書評・テレビ評2022.4.9 

『この国の危機管理失敗の本質』 著・柳田邦男

 11年目となる3・11から間もない3月16日夜、福島県沖を震源とした地震があり、福島県と宮城県で震度6強を観測した。地震から5日経った21日夜・・・

書評・テレビ評2022.4.2