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侮蔑されて喜ぶ属国の奴隷根性

「イヴァンカさんが星のやで首相と会食」

「イヴァンカさんはスタイルも良くてファッションも素敵」

「トランプ大統領は大好物のUSビーフにケチャップをかけて食べるのがお気に入り」

「韓国より日本の滞在時間が長いのは日本を優遇していることのあらわれ」

「安倍首相とトランプ大統領が迎賓館で鯉に餌をあげました」

「安倍首相がゴルフ中にバンカー脱出に失敗」--。

 

 連日、メディアははしゃぎまわってトランプ狂騒曲を奏でていた。アメリカ大統領の訪日が嬉しくて仕方がない属国の奴隷たちには、およそ節操などないのだろう。1年前にはヒラリー応援でムキになっていたのが、てのひらを返しておもてなしに興じているのである。

 


 トランプの振る舞いは、終始、植民地従属国への侮蔑に満ちた挑戦的なものだった。「リメンバー パールハーバー(日米開戦のスローガンにした“真珠湾を忘れるな”の意)」と前日に吠えてやってきたのは、羽田空港ではなく横田基地だった。通常なら羽田に降り立つのに、大統領機エアフォースワンはあえて横田幕府こと米軍横田基地に着陸した。在日米軍司令部が置かれるこの基地から入国審査などお構いなしに米軍人やCIA要人が降り立ち、日本国内へ自由に出入りしていることは、かねてより問題になってきたが、そのように日本の法律や主権が及ばない場所に降り立ち、アメリカが占領支配している国なのだというあからさまなアピールをした。

 

 そして、米軍人と自衛隊員を前に「我々は空を支配し、海を支配し、地上と宇宙を支配している!」と叫び、演説が終わると米軍だけでなく自衛隊員までが「USA! USA!」と歓喜してトランプに呼応した。自衛隊の最高指揮権を握っているのはトランプであり、米大統領なのだといわんばかりの光景であった。

 


 その後のゴルフ接待、迎賓館でのおもてなしを経た日米首脳会談では「安倍首相は様様な防衛装備を米国からこれから購入することになるだろう」とのべるトランプに対して、安倍首相が「北朝鮮情勢が厳しくなるなかで、日本の防衛力を質的に量的に拡充していかないといけない」「(戦闘機など)米国からさらに購入することになる」と目の前で確約したのだった。

 

 トランプは結局なにをしに日本にやってきたのか? 本人が離日直後、「われわれの偉大な国に多くの利益を生み出すだろう。大量の軍関連やエネルギーの注文が来ている」と得意になってツイートしていることがすべてを物語っている。武器を売りつけにきたのだ。かくして接待した挙げ句に米軍需産業のカモにされ、いざ軍事衝突になれば最前線の戦場になるのが日本だ。それなのに新宿では、日頃は日の丸を掲げて朝鮮人ヘイトなどを叫んでいる団体が星条旗を握りしめて、トランプ歓迎デモや街宣をおこなっているという倒錯である。

 

 主権を蹂躙され、侮蔑されているにもかかわらずヘラヘラと笑ってにじり寄っていくのは、植民地支配に屈服した奴隷根性以外のなにものでもない。トランプの「リメンバー パールハーバー」に対して「広島、長崎、福島も忘れないでほしい」とのべた吉永小百合が凜として見えるのは、その他があまりにも情けないことと無関係ではない。属国日本の姿を見た数日間となった。              吉田充春

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