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無所属議員に質問時間を与えない北九州市議会  「言論の府」の驚くべき実態

 

 北九州市9月議会で1人会派の議員が、質問時間が極端に短くなったことについて、それが「事実上の欠席裁判」で決まったものであり「民主主義の危機的状況」と発言し物議を醸している。

 

 議会事務局の議事課や自民、「日共」など大会派の議員が隠密の動きを始め、発言した1人会派の議員が「文言とり消しを求められたが事実なので拒否した」とツイッターで発信し、議会内部で小競りあいが続いている。だが議事課は「撤回を求めた事実はない」と説明するのみで、一体なにが問題で、なにが動いているのかはっきりしない。市民のなかでは「これで“開かれた議会”といえるのか?」「すべてオープンにして論議すればいいのに…」と日増しに関心が高まっている。

 

 問題になっているのは1人会派の村上さとこ議員が12日、一般質問の最後に通告項目から外れて語った発言だ。それは「本議会にはすばらしい議会基本条例が存在し議員平等の原則が高らかにうたわれているが、今年度より少数会派の質問時間だけが年間150分削減され1回につきたった15分に制限された。少数会派が参加できない議会運営委員会で決定され事実上の欠席裁判の状態だ。議事録も残っていない。これは民主主義の危機的状況と考える。議場におられる大会派の皆様、ぜひ今後の再考を求めさせていただくのでよろしくお願いしたい」という内容だった。

 

 その後、村上議員は議事課や大会派の議員に何度も呼び出されることとなった。その中身について同議員は「発言した日に議事課に呼ばれ、議事録がない、事実上の欠席裁判、民主主義の危機、という文言をとり消してほしい。事実と違うし、表現が強すぎる。これは議運委員長の意向だ。とり消さないといろいろ起きるともいわれた」と証言した。さらに「翌日には議事課と自民党会派の幹事長から呼ばれて返事の期限を示されたため、14日にとり消さないと伝えた。これで終わりかと思っていると20日に“共産”に所属する議運委員の市議2人に呼ばれた。2人は議運の議事録と録音テープを持っていて“発言をとり消すそうだけど、そうなの?”と聞くので、とり消さないことを伝えた」と話している。

 

 ところが、北九州市議会の中畑和則議事課長は「議会の方で調整中なので議事課の方から話すことはない。議事課から発言を削除してほしいとお願いしたことはない。村上議員がツイッターでいろいろ書いていることは知っているが事実ではないと思っている」と話しており、事実関係は大きく食い違っている。

 

 市民や市関係者のなかでは、そうした一連の事実関係も含めて解明を求める声は強く、「文言とり消しを求めること自体が悪いとは思わないが、なぜ正正堂堂とやらずいじめっ子が陰で弱い者いじめをするようなやり方をするのか」「コソコソした議会内部だけの調整で済ませる問題ではない」と話題にしている。

 

 なお、北九州市議会の質問時間をめぐっては、大会派の代表で構成する議会運営委員会(奥村祥子委員長)が、これまで年間210分だった1人会派の質問時間を今年の6月議会から年間60分に削った経緯がある。1年に4回開かれる議会で毎回発言しようと思えば、1人会派の議員は1回15分しか発言(回答も込み)できない。

 

 その扱いは毎回の質疑60分、質問60分に加え、2月には代表質疑(90分)もできる大会派所属議員とは雲泥の差である。それは大会派の年間質問時間が、自民(21人)=1920分、公明(13人)=1260分、ハートフル(11人、民進・社民などで構成)=1260分、「日共」(10人)=1080分であるのを見ても一目瞭然である。こうした現実について「開かれた議会」を自称する北九州市議会がどのような対応をしていくのか、市民は注視している。

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