いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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金正恩と闘い始めた山口4区の安倍派

 首相お膝元の衆院山口4区で、安倍陣営が選挙期間中に開いて回っている個人演説会への報道陣の取材を拒否すると地元記者クラブに伝達し、会場から閉め出していることが問題になっている。ネット上で「安倍昭恵をとり囲みましょう」という書き込みが出回っており、「危害が加えられる恐れがある」という理由だ。あまりにも前代未聞のため、記者クラブは取材拒否の撤回を求めているが、秘書レベルではどうにもならないのだろう。「上の判断なので…」と言うばかりでとりつく島もないようだ。あれだけ屈強なSP(護衛)の集団を引き連れて行脚しながら、いったい誰が安倍昭恵を襲うというのだろうか? 

 

 取材拒否というと、一般的には余程知られては困ることを話す場合や、気に入らない報道をするメディアへの制裁であったり、質問に応対する能力がない場合の逃亡手段として利用される。今回の場合、演説会の内容は外部に漏れて困るようなものは何一つなく、たいしたことはないのに拒否しているから驚かされる。演説会には安倍応援団の金美齢や加藤清隆があらわれ、安倍ヨイショを話して聞かせる程度で、地元政界関係者の応援演説といえば「北朝鮮がー!」の文句と「安倍先生しかいない!」のワンフレーズで、それ以上のボキャブラリーも内容も何もないのである。従って、拒否して隠すほどの内容ではないし、むしろ報道側の立場からすると取材するほどの内容はないということもできる。取材拒否の本当の理由は、恐らく会場に批判勢力が紛れ込んでモリカケを質問したり、声を上げられて弱り果てる様子を撮られることへの防御なのだろう。

 

 選挙は本来、批判的に見ている有権者であっても演説を聞くことがはばかられるものであってはならない。逆に考えの異なる相手にこそ訴えかけ、心を鷲づかみにして支持を取り付けるものだろう。陣営は自由に会場に足を運んでもらって演説を聞いてもらい、お願いする立場なはずだ。そこでは、取材拒否しなければならないような聞かれては困る演説をしなければよいだけであり、批判者にどう向きあうのかも含めて、陣営の姿勢が見極められるべきだ。ところが、安倍万歳以外はみな敵視して、何なら会場からつまみ出したり排除する、終いには「こんな人たち」呼ばわりするのだからどうしようもない。選んでもらう側が選んでいるという点に、この主客転倒の中心問題があるといえる。こうした排除の論理は「一強」の思い上がりと狭量さをあらわすものでもある。

 

 なお、選挙模様とかかわって思うのは、あの地元市議会議員や県議会議員たちの応援演説をどうにかせい! という点だ。4区の対立候補は金正恩かと思うほど、「北朝鮮がー!」「北朝鮮がー!」を連呼し、「安倍先生、こんな感じでしょ?」の機嫌とりをやっている姿は見ていて痛いものがある。ここぞとばかりに金正恩を引っ張り出して、思いっきりミサイルの恩恵を被ろうとしているように見えて仕方がないのである。

 

 4区で安倍派はいったい誰とたたかっているのだろうか?       吉田充春

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