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狙撃兵 加計学園と江島潔

 愛媛県今治市に獣医学部を開設しようとしている岡山理科大学に対して、同市が約36億7500万円の広大な土地を無償譲渡しようとしている問題が、第2の森友学園問題としてにわかに注目を集めている。大学建設にかかる総事業費192億円のうち96億円を市や県が補助金で負担するというもので、私学設置に対して支払われる公費の額としては森友学園の比ではない。問題は、この岡山理科大学を運営する学校法人加計学園(岡山市)の二代目理事長が安倍晋三の40年来の旧友で、首相が大学卒業後に米国留学した際に知り合って以後、別荘に招いたりゴルフ友達として親交を深めてきた仲なのだと一部メディアが報道していることだ。また、同学園が運営する認可外保育施設・御影インターナショナルこども園の名誉園長として、ここでも首相夫人・安倍昭恵が名前を連ねていた。
 加計学園は岡山理科大学のほかに、千葉科学大学、倉敷芸術科学大学をはじめ、いくつかの専門学校、付属中学校や高校を運営しているようだ。そのずらっと並ぶホームページの組織図を眺めていて、ふと目にとまったのが「倉敷芸術科学大学」の名前だった。8年前に下関市長を退いた江島潔が、その後、なぜか岡山のあまり耳にしたことがないような「芸術」を冠にした大学の客員教授として拾われていた記憶があったからだ。当時のノートをめくってみると、案の定、その話を教えてくれた人物の名前と共に「倉敷芸術科学大学」とあった。安倍人脈で世話されていたのかどうか、真相は本人たちが一番自覚していることだろう。今回の報道に触れて、そこに偶然とは思えないつながりを感じたのだった。
 8年前、市長選挙のギリギリまで出馬にこだわり、出処進退を明言しなかったのが江島潔だった。有権者からの評判は散散だったが、それでも勝てるという本人の読みがあったのだろう。しかし願い叶わず、最後はその後の国政選挙への影響を心配した代議士が本人に直接引導を渡したのだと、当時安倍派の面面は真顔で引退劇の舞台裏を囁いていた。それで安倍代理市政の番頭役が得た次なる宿り木が、加計学園の運営する倉敷芸術科学大学の客員教授だったのかもしれない。 
 吉田充春

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