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れいわ新選組、参院選で3議席獲得 3年で8人の国会議員誕生 山本太郎、国会で暴れよ

 参議院選の投開票が10日おこなわれ、選挙区5人、全国比例9人の計14人の公認候補を擁立したれいわ新選組は、選挙区では東京選挙区の山本太郎代表、比例では重度障がい者の天畠大輔氏(特定枠)と水道橋博士氏、合計3人が当選を果たした。参議院では現有2議席と合わせて5議席となり、衆参8議席の勢力へと拡大した。2019年の結党時に山本太郎1人から始まった同党は、同年の参院選で2議席、2021年の衆院選で5議席へと倍増したが、その勢いは止まることなく、国政での存在感を高めていく歩みを確実に一歩前に進めた。

 

 改選6議席をめぐって34人が立候補した東京選挙区では、れいわ新選組の山本太郎代表が56万5925票を獲得して6位当選を果たした。東京選挙区での当選は、2013年に続き2度目となる。

 

 11日未明、東京都内の開票センターで「当選確実」の報を受けた山本氏は、報道陣の前で「万歳をしている場合ではない。ここからが茨の道だ。この選挙後の3年間、国政選挙がないということに非常に危機感を抱いている。この間に消費税は増税されるだろう。2025年までに19%まで上げろという命令がすでに経団連からも渡っている。資本家側の要求に100%応えてきたのがこれまでの政治だ。政策をカネで売る、バッジで魂を売る。そういう政治が跋扈(ばっこ)した結果、30年この国は食い潰された。ジャパン・アズ・ナンバーワンという地位から、極東の衰退国家へと進んだ。この国に生きる人々は、格差の広がりのなかで非常にしんどい思いをし、さらに今も首が絞まっている。れいわ新選組は、この国を復活させる、この国に生きる人々が人間の尊厳を守って暮らしていけるような経済政策、この一丁目一番地の声をさらに大きくしながら進んでいきたい。皆さんにとっての希望がれいわ新選組だと思われるように頑張りたい」とのべた。

 

 昨年11月の衆院選(比例東京)で得た自身のバッジを外しての選挙戦となったが、「私自身が選挙区で挑戦して議席をとれたこと、さらに比例で2人が当選したことが、有権者の皆さんからの答えだと思う。この30年間、国は一度もよくなっていない。“経済の自民党”“現状維持の自民党”といわれるが、実際は現状維持すらされてこなかった。このままではより悪化し、今後3年間はさらに一部の資本家や大企業のみの労働環境や税制の破壊がおこなわれていくことへの危機感の共有、18日間の選挙を通じてその警鐘を最大限鳴らすことができた」とのべた。

 

 また「今後3年間国政選挙がないが、手をこまねいているわけにはいかない。次なる舞台は来年春の統一地方選だ。ここで手をあげたいという猛者たちを全国で募っていきながら行動を起こしていきたい」とした。

 

比例得票は231万9158票

 

 れいわ新選組の比例得票は、政党名で207万4150票、候補者名で24万5008票の合計231万9158票となった。擁立した9人のうち、特定枠の天畠大輔、得票数で最も多かった水道橋博士(11万7779票)の2氏が当選した。

 

天畠大輔氏

 世界で最も重い障がいを持つ研究者である天畠大輔氏(立命館大学研究員)は、当選確実の報を受けて、「特定枠で当選したことの重みを強く感じ、この議席を絶対に無駄にしないと身が引き締まる思いだ。14歳で障がいをもってからいろんな制度の壁によって選択肢を奪われたり、居場所がないと感じることが多かった25年だった。今でも制度の壁に日々ぶつかっている。これから実現したい政策は多々あるが、いろいろな公的ヘルパー派遣制度の理不尽な制限をなくすことに力を入れたい。例えば厚労省が出している告示第五二三号を根拠に、仕事の時間には重度訪問介護というヘルパー派遣制度は使えない。この告示を撤廃し、介助を受けながら働いたり、社会活動したりできるようにしたい。それが誰にでも居場所がある社会への一歩となると思う」と、介助者(代読)を通じてのべた。

 

水道橋博士

 続いて初当選した水道橋博士氏は、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)に批判的な動画をSNSで引用したことを名誉毀損として松井氏から提訴され、反スラップ訴訟の立法化を掲げて出馬した。当選を受け、「5月15日、山本代表の遊説で、私が松井市長からスラップ訴訟を受けていることを明かし、質問をしたのをきっかけに今回の出馬に至った。それまでは自分が議員になることは考えてもいなかった。私自身、仕事をしないタレント議員にとても批判的だったので、私は法律をつくるために国会に行く」とのべた。

 

 今回の選挙でもれいわ新選組には多くの寄附が寄せられた。山本氏は、選挙で最低限必要だった2億9000万円に対し、残金1億6000万円に加え、5月~7月8日までにワンコインの寄附を含めて新たに約1億3200万円が寄せられたことを明らかにし、概ね選挙費用を賄えたことを報告。財政的支援に対する感謝をのべた。

 

3年間好き放題させぬ

 

 最後に山本氏が今回の選挙を振り返り、支援者に向かって以下のようにのべた。

 

 今回の参院選は波静かで、社会的に“絶対に選挙に行かなければならない”という大きな波にはならない状況だった。150日間の長期国会のなかでも、とんでもない法案はたくさん出たが、与野党で対峙してしっかりたたかっていくという形はとれなかった。それでも、参院選を無風のまま迎えさせるわけにはいかなかった。そこで私は、衆議院議員バッジを外すしかなかった。この先3年間、国政選挙がおこなわれない。30年この国を壊してきた者たちが、フリーハンドが与えられるこの3年間でこの国をさらに壊さない保証はどこにもない。むしろ資本家や大企業のために、最後の完成形に近づけるだけの十分の時間がある。衆議院でそれを迎え撃とうと思ったが、2月末の予算委員会で立憲民主党から与えられた15分の発言時間が、当日になって自民党、公明党に潰された。言論の府において、最大勢力が最小勢力の発言権を潰しにくるというのは言論封殺そのものだ。これでは衆議院では十分な活動はできない、参議院で体制を立て直すしかないと考え、私がバッジを外して参議院選に挑むことになった。支援してくださる皆様のなかにも困惑された方もあったと思う。それでも最後の最後まで、私たちが考えて出した方向について、力を貸してくださった皆さんにお礼をいいたい。あなたがいなければ、私たちはこの選挙をたたかえなかったし、私たちが議席を得ることはできなかった。

 

 議席を獲って終わりではない。ここからだ。なんとしても3年間、権力の好き放題にさせない。25年以上の不況、コロナ、戦争による物価高という三重苦に対して、しっかりとした経済政策を一歩でも前に進める。消費税減税を勝ちとるためにも、しっかり抗っていく。超党派で力を合わせて、これを現実的なものにしていく。

 

 (当選後に)万歳をしない理由は、これは事実上の懲役だからだ。それは悪い意味ではない。しっかりと勤め上げなければならない6年ということだ。自分は非常に重い責任を感じている。皆さんが、あのとき力を貸してよかったと思えるような6年間にしたい。
 逆にいえば、この6年でケリをつけてやりたい。来春の統一地方選でも全国に地方の議席を伸ばしながら、その先の衆議院選でさらに勢力を拡大する。次の衆院選では仕返しをしたい。中規模の政党になって野党に(与党との)ガチンコの喧嘩が当たり前になるような状況を、れいわ新選組が中心になって前に進めていきたいと思う。

 

 今回、街宣現場に足を運ばず、目の前でやれることでビラを配ったり、電話かけなど、さまざまな力を尽くしてくださった皆様に御礼を申し上げたい。

 

 選挙全体では野党が議席を減らす結果となったが、絶望は感じないでいただきたい。ここからしか始まらないのだ。例え数が小さくても風穴が開けられることを証明した。今回のマニフェストで自民・公明以外すべての党が消費税減税まで下りてくるという現実をつくった。国会議員が少数でも、国会の外と繋がりながらやれることなのだ。その輪をもっと大きくしていこう。

 

 国会の中でも抗うばかりではなく、超党派で力を合わせられるように努力する。ここからの3年は非常に重要だ。来春の統一地方選では、全国のれいわのボランティアに参加してくださった方々のなかで“この人を町の議会に送り込もう”という動きを活性化させていただきたい。選挙区で議席を獲得できたのは東京だけだが、それ以外の選挙区が無意味だったわけではなく、前回よりも今回(選挙戦で)やれることが広がった人が増えている。主体的に選挙にかかわる人が一人ずつ増えていくことが本当の力になっていく。より主体的に、より具体的に選挙に力をかしてくださった方々が、来年の統一地方選でも実際に選挙を回す人になっていく。それを一つ一つステップアップさせ、私たちも成長していきながら、一緒に活動を広げていこう。この力がある限り、希望しかない。

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この記事へのコメント

  1. 長周新聞さん、今回の選挙でもれいわを支持していただきありがとうございます。
    3名の当選にボランティア仲間たちと電話やメールやツイッターなどで喜び合いました。
    私は後期高齢者ですが、ポスター貼り、チラシ折、ポスティング、電話かけなどできることは
    何でもやりました。

    来年は地方選挙。これがとても重要だそうです。
    太郎さんが総理になるのを私は見届けることはできません。
    でも来年なら、まだ私なりにできることがあるのではと思います。

    長周新聞さん、またそのときはれいわの応援をよろしくお願いいたします。
    皆様もどうぞよろしく。

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