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南米先住民「ボリビア・ウカマウ集団」の全作品を7月から連続上映 東京・小平市の学園坂スタジオ

 東京都小平市の学園坂スタジオが、1960年代から現在まで約60年にわたって映像制作を続ける「ボリビア・ウカマウ集団」の全映画作品(14作品)の連続上映会を、今年7月から来年にかけて開催する。

 

 上映にあたって学園坂スタジオは、「2026年現在、欲望のままに覇権を強めようとする米国の、いまもなお根強く残る植民地主義をどのように乗り越えていくのか。もはや地球規模と言ってもいい私たちの課題に、ラテンアメリカ先住民の生き様を描き続けたウカマウ映画が示唆することは極めて大きいといえます」と訴えている。


 ウカマウ映画の5原則は次のとおり。第一に、アンデス世界に固有の円環的な時間概念に基づいた語りの仕組みとしての「長回し」を活用すること。第二に、社会的な調和を重んじるアンデス的な概念に照応させて、個人的な主人公ではなく集団的な主人公を重視すること。第三に、西洋映画に典型的な方法である、観客を脅しつけ驚愕させることで画面に一体化させてしまう「スペクタクル」を排し、内省的なふり返りを促す方法を生み出すこと。第四に、「クローズアップ」の使用をできる限り避けること。第五に、他ならぬ歴史的な現実を生き抜いた人びと自身が演技者となるような場で協働すること。
 上映予定は以下。来年の上映日は未定。

 

■7月4日(土)

 

①13時30分~


 『革命』(1962年・白黒・10分) ありのままの画像・音楽・音を用いて、ボリビア民衆の貧窮の実態を示す第一作短編。

 

 『ウカマウ』(1966年・白黒・75分) ティティカカ湖上の太陽の島に住むインディオ農民の妻が、メスティーソの仲買人に暴行され、殺された。長い時間をかけての復讐を誓った青年の前途は? この初の長編映画が大きな評判を得て、タイトルが集団名として採用された。

 

②15時15分~


 『落盤』(1965年・白黒・20分) 掘り尽くしたと見なして鉱山企業が見捨てた危険な場所で採石する鉱夫たちを描く。

 

 『コンドルの血』(1969年・白黒・75分) アンデスの一寒村に医療チームを名乗ってやってきた北米人たちは、診療所で何をしていたのか? 現実の出来事を題材に、先住民女性に対する強制的な不妊化手術の実態を描く。北米「平和部隊」の国外追放を実現した話題作。

 

■9月5日(土)

 

①13時30分~


 『人民の勇気』(1971年・白黒・93分) 1967年6月24日、チェ・ゲバラ指揮下のゲリラの連帯を計画していた鉱山労働者の住宅区を政府軍が攻撃、多数が殺された。現場に居合わせた人びとの証言を通して再構成される歴史的事実。「史上もっとも力強い映画」と評価された。

 

②15時15分~


 『第一の敵』(1974年・白黒・98分) 都市からやってきたゲリラと貧農の出会いから、反地主・反帝国主義の共同闘争の過程を描く。1980年に日本で最初に紹介されたウカマウ集団の作品で、この映画が高い評価を得て、その後45年続く自主上映・共同制作の基盤をつくった。

 

■11月7日(土)

 

①13時30分~


 『ここから出ていけ!』(1977年・白黒・102分) アンデスの先住民村に現れた北米人宣教師の、真の意図は? 村人の間に生じた精神的な亀裂につけ込んで、鉱物資源開発を目指して入り込む多国籍企業。先住民居住区にある資源は誰のものなのかを問う、先駆的な問題提起の映画。

 

②15時20分~


 『ただひとつの拳のごとく』(1983年・カラー・92分) 1970年代の10年間を支配した軍事政権は、80年代初頭のどんな民衆運動によって打倒されたのか。今まさに胎動している民衆運動を内部から描いた、ウカマウ集団はじめてのドキュメンタリー作品は、群集シーンの力強さが印象的だ。

 

 

上映会場
 学園坂スタジオ東館A(東京都小平市学園東町1-7-41 ナカムラビル3階)

■入場料 各回1000円(要予約)

 

電話での予約は、042-202-0423
メール予約は、gakuen.zaka.studio@gmail.com

(詳細は学園坂出版局HP https://www.gakuenzaka-press.com/screenshow

 

 各上映日の②の終映後、『ボリビア・ウカマウ映画伴走50年』などの著書がある太田昌国氏のトークが予定されている。

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