(2025年10月15日付掲載)

築71年の安岡小学校校舎。外壁が剥がれてコンクリが剥き出しになっている(下関市)
下関市内のボロボロの小中学校校舎の早急な建て替えを求める声が高まっている。市立学校の多くが築50年以上を経過しており、外壁や屋上の剥落が起きたり、建物内部においても床や壁の傷みが著しい状態が常態化し、このままでは事故が起きるのではないかと関係者や保護者など多くの市民が心配している。今夏の豪雨により少なくとも市内34校で雨漏りが起きていたことも明らかになった。この数は市立学校の約半数にあたり、2校に1校で雨漏りが起きているという異常な状況だ。記者座談会で学校現場の現状や保護者、市民の意見を再度整理してみた。

A 下関では8月9~12日にかけて大雨が降った。線状降水帯が発生した10日には24時間降水量が観測史上最大となるなど短時間に集中的に激しい雨が降り、長府中学校では大規模な法面崩壊が起きて被害は周辺の民家にも及んだ。ほかに小串小学校でも法面崩壊が起きるなどしているが、こうした補助災害指定を受ける被害だけが表に出てきている一方で、実は市内34校【表参照】で雨漏りが起きており、学校関係者たちはその対応にも追われた。
B ある小学校では3階建て校舎の2階部分で3カ所の雨漏りが起きた。校舎の状況が心配になった管理職が8月11日に確認に行ったところ、廊下の広い範囲に水たまりができていた。そのうちの1カ所はずっと天井板が2枚抜けたままになっていた部分でもあり、その後、学校支援課が来て修繕をしてくれたという。2009(平成21)年に建築した築16年の川中中学校(下関では最新校舎)でも体育館で雨漏りが起きている。川中中の場合は昨年の方がひどく、コートの中に30カ所も水たまりができたという。市教委の職員(業者ではなかったそうだ)が天井の雨漏り箇所を塞ぎに来て、その後だいぶ改善したものの、今年もやっぱり1カ所雨漏りした。
そのほかにも「4階の音楽室が雨漏りした」(名陵中)、「体育館の卓球台フロアが雨漏りした」(桜山小)、「体育館2階の観覧席部分で雨漏りした」(江浦小)などなど、34校もあるから各地で話題にされている。体育館の雨漏りだけでも15校にのぼる。子どもが走り回る体育館に水たまりができるなんて想像がつかないが、子どもたちがすべって転んでけがでもしたら大変だ。体育館は災害時の避難所でもある。雨漏りする避難所なんて聞いたことがない。
C ちょうど豪雨が始まった8月9日から、働き方改革で閉庁期間に入っていた学校だが、12日に管理職のもとに市教委から「今日(12日)の午後2時までに学校の被害状況について知らせるよう」求めるメールが届き、校長・教頭のどちらかが急きょ出勤して猛暑の校内を走り回って雨漏り箇所や電気が点灯するかなどを調査・対応したようだ。ただ、なかには「うちは前から(雨漏りの報告を)伝えているが改めて報告した方がいいのか?」と問い合わせる学校があったり、「今まで何度もいっているし報告しなくてもいいか…」という判断をした学校もあることを聞くと、「34校」というのが正確なのかは不明だ。
D 猛暑のなかを走り回って調査したって、調査するだけでその後修理がされないじゃないか…という思いも聞いた。「調査するんだったら修理してくれよ!」ということだ。特徴は、34校のうち雨漏りが今回初めて起きたという学校はほぼないことだ。ある学校では、豪雨の日とは別に、1学期の終業式の日に降った雨で校舎のつなぎ目の廊下が雨漏りしたという。雨量だけでなく風向きなどで雨漏り箇所も変わってくるようだ。この雨漏り箇所はバケツでは間に合わないから、いつも一輪車(手押し車)を置いて受け止めるそうだ。雨が降るたびに決まったポイントにバケツを置いて回る学校もあるし、そこにたまった水を定期的に管理職が捨てて回っている。なんの仕事だろうか…。「働き方改革」というなら、まずこんな仕事こそなくすべきではないかと思う。
C 要するに、多くの学校で以前から雨漏りは起きているし、それがいつまでも解決しないままになっているということだ。修理に着手した学校もあるようだが、雨漏り工事は難しく、「工事が終わった翌日に漏れた」みたいなところもある。施設全体が老朽化しており、雨漏り箇所を塞げばどうこうなるものではないことはみな知っている。駆けつけて来る学校支援課には学校関係者のみなが感謝しているが、現状を劇的に改善できる規模の予算をつけて大工事をするか、建て替えをしない限りいたちごっこだ。そして、歴代市政が問題を先送りにしてきた結果、子どもたちに直接被害が及んでいる。
教材が濡れて使用不能に 築71年の安岡小学校

天井や壁面が剥がれている安岡小学校。豪雨時には大量の水が校舎内に流入する(10月、下関市)

安岡小学校の内壁には水漏れやひび割れ箇所が応急処置の日付とともに記録されている(下関市)

雨水を吸って床がバラバラになった安岡小学校の踊り場(宮野直樹市議が9月議会で示した被害写真)
C 今回、ひどい雨漏りで子どもたちに直接被害が生じたのは安岡小学校だ。9月議会で安岡小の雨漏りについて地元の宮野市議が一般質問でとり扱っている。築71年の「2舎」の、屋上に上がる階段の天井や壁から雨水が侵入し、階段を滝のように水が流れ、廊下や踊り場に広がり、2階廊下や1階の下駄箱付近が浸かった。床板が水を吸って浮き上がり【写真】のようにバラバラになった。さらに1階の1年4組の教室は天井から雨漏りし、置いていた子どもたちの教科書やファイルがびしょびしょに濡れて使い物にならなくなった。
B 使えなくなった教材の一部は教育委員会が買いかえている。買いかえの対象となったのは、道徳、音楽、書写、生活、図工の教科書で総額7271円だ。そのほかのものは市教委には申請が出ていないというが、漢字の練習などのプリントを綴じていたファイルが濡れてしまったり、ピアニカが濡れて使えなくなった子どももいる。こうしたものは、保護者が買いかえたりしているという話だ。そして漢字練習プリントのように、子どもたち一人一人が一生懸命練習してきた成長の記録は、お金を出しても元に戻らない。
A そもそも買いかえに充てられた予算は、自宅が火事や水害で被災したさいに子どもたちの教材を補償するためのものであり、学校の雨漏り被害を想定したものではないはずだ。買いかえるのは当然だが、あり得ないことであって、買いかえればいいというものではない。市教委が「濡れる場所にたまたま教材があったのだ」とか、7000円程度だから「大ごとではなかった」みたいな雰囲気に収めようとしているのはどうかと思う。「学校にちゃんと管理していなかったのかなどの苦情が来るかもしれないから学校名や教科は伏せたい」といっていたが、市民も保護者も誰もそんなこといわない。雨漏りする教室を修理していないのは市教委と前田市長の責任であって、学校の責任でないことは周知の事実だ。つまり、伏せたいのは市教委なのだろう。
C 現在は雨水が浸透する屋上にはブルーシートがかけてあり、水が入らないようにしてあるが、その裏側――つまり、建物内部側の天井や壁を見るとボロボロだ。床には雨漏りを受ける容器が置いてあるし、あちこちから雨水が浸透して表面に水滴が浮き出てきていることが年月日とともに壁や天井に書きこまれていた。雨漏りしていないときに見ても実態がわからないから、こまめに記録しているようだ。その日付を見ると昨年のものもあって雨漏りが頻発していることがわかる。つまり、「これまでにない雨だったから」では逃げられない。
D 保護者たちもそのようにいっている。ある保護者は、「昨年の夏休み明けは教室に雨漏り用のバケツが複数置いてあった」「昨年の学校行事の前日に体育館で準備をしていたら大雨が降ってきて、体育館のあちこちで雨漏りが始まった。みなで“明日は大丈夫か?”と心配した。安岡地区は大雨が降るといつも友田川が氾濫するといって避難警報が出されるが、その避難所は安岡小学校体育館だ。避難所がこのような状態で大丈夫なのかとも思っている」「床がめくれた部分は校務技師さんが修理してくれたが、校舎に雨がしみこむという根本的な問題を解決しない限り、また次に雨が降ったら別の場所がめくれるのではないか」と話していて、このような状況がずっと続いていることを問題にしている。
教室足りず授業に支障 増築がプレハブ?

雨漏りした校舎屋上にはブルーシートがかけられ「応急対応済」としている(下関市、安岡小学校)

8月豪雨による雨漏りで水を吸った安岡小学校の玄関床(宮野市議が9月議会で示した写真)
B 安岡小で今回雨漏りがひどかった2舎は、1954(昭和29)年に建築され築71年が経過している。2007(平成19)年の長寿命化判定の調査では「要調査」となっていて、その後の詳細な調査は未実施だった。「要調査」とは、耐震診断におけるコンクリートの圧縮強度が13・5ニュートン以下のもの及び耐震補強をしていないものだ。屋上、外壁、内部仕上は「早急な対応が必要」なD判定、機械設備は「広範囲に劣化」のC判定だ。長寿命化計画がつくられたのが2020(令和2)年度末。屋上、外壁がD判定であるということは、「5年以内に修繕が必要」なのに、まともな修繕をしないまま5年がたとうとしている。今年の7~9月にかけて校舎耐力度調査を実施しており、この結果、基準点を下回れば「構造上危険な状態にある建物」として建て替えの対象になるが、逆に基準点をクリアすれば大規模改修して使うという。今は結果待ちだ。
C 結果待ちといっても保護者や地域住民、学校関係者のなかでは「建て替えしかないじゃないか」といわれている。外観も、外壁を叩き落としっぱなしなのでだいぶひどい。市外から来た客が「この校舎を本当に使っているの?」と唖然としていたという。2舎を使っているのは1~2年生の低学年だ。安岡小では、2023(令和5)年に3舎を解体し、児童が2棟に押し込められた。周辺農地の宅地化によって児童数は年々増えており、現在の児童数は昨年比20人増の798人、学級数は30クラスだ。現在、1年生は5クラスあるが教室が足りないから2年生に上がるときには4クラスに編成されるそうだ。
ほかにも、「体育の授業の前後に着替える教室がないため、先に女子が着替えて、その間男子は廊下で待って、全員着替え終わったら女子と男子が交代している。それを授業の合間の休憩時間にしないといけないので大変だ」という話も保護者から出ているし、空き教室がないためPTAや地域の人が使える部屋がない。特別支援学級も2クラスあるのに一つの教室でやらざるを得なくなっている。通級教室は図書準備室を使っている。トイレも古くて子どもが使いたがらない。老朽化に加えて教室不足が切実な問題だ。
B 老朽化にも教室不足にも対応が急がれるのはいうまでもないが、今年度に入って動き始めたのが3舎の跡地に「リース」で校舎を建てる計画だ。「リース」とはなんなのかと思うが、「10年間で3億円」のプレハブ校舎で、10年かけて3億円を支払えば市のものになるとかで、メリットは「値段が安い」「施工が早い」「簡単に撤去できる」ことだという。これで少人数教室、多目的教室、放課後児童クラブなどの不足に対応するといっており、2026(令和8)年度に設計・建設、2027(令和9)年4月に運用を開始する予定だ。
C プレハブ校舎の建設については市教委が「現状の教室不足解消や児童数の増加にも対応していく」といっているので、まず老朽化への対応ではないことは明らかだ。では、教室不足が解消するのかといえば、このプレハブでは教室不足も解消しないことも指摘されている。普通教室が組み込まれていないからだ。安岡小は、市教委の試算で2030(令和12)年の児童数が674人となっているが、まだ宅地化が進んでいるので、そこまで減少しないと見込まれている。大規模校として維持されることが確実なのに、なぜプレハブ校舎なのか? だ。安岡小の自校式給食調理場をスムーズにセンターの受配校に組み込みたい思惑も見え隠れしている。
行政側の施策を滞りなく進めていくためのプレハブ建設にも見える。いずれにしろ、計100億円かけて市役所を建て替えた大人たちが、「子どもが減れば簡単に撤去できる」みたいなケチ臭い計算をして、今いる子どもたちの環境をどうにかしようという姿勢が見えない。市長室や議会棟こそプレハブで充分ではないか。
宮野市議の一般質問に教育部長が「児童の安全・安心・快適な学習環境の整備に努める」「よりよい教育環境の充実を図る」とかいっていたけど、「よりよい」の前に、まともな学習環境を整えてくれ! というのがみなの思いだ。
合唱は金賞、校舎は重傷 他市と比べても異常

老朽化著しい勝山小学校の校舎(下関市)
A 安岡小学校は教室不足もあるのでとくにひどいが、これまでくり返し書いてきたように、老朽化でいえば市内中の小中学校全体が深刻な状態だ。
このほど、勝山小合唱部がNコン中国ブロックコンクールで金賞を受賞し、全国コンクールに出場することが決まって、子どもたちの日ごろの練習風景や歌声がテレビで紹介された。別の日には長府中学校を拠点に活動する吹奏楽の活動も紹介され、双方とも導入部分に校舎が映し出された。子どもたちが一生懸命頑張る姿が感動を呼ぶ一方で、「ボロボロの校舎が気になってしょうがない」「話には聞いていたがこんなにひどかったのか」「下関の恥じゃないか」「子どもたちがかわいそうだ」と市民のなかで大話題になっている。
D だいたい34校で雨漏りしていること自体が異常なのだ。下関の学校関係者や教育委員会は、「また雨漏りした」とか「今回は雨漏りしなくてよかった」と話しているが、ボロ校舎に慣れすぎて基準がおかしくなっていると改めて思う。よく山口市や防府市などの学校が対照的に語られるが、そうしたまともな地域を知っている人たちは「学校施設で雨漏りなんてありえない」とドン引きしている。ある学校関係者は、「天井板が雨漏りで腐って落ちて生徒がけがをするよりも、水が落ちた方がまだいいという判断で天井板をはずしている。こんな学校が全国でほかにあるだろうか?」と怒っていた。
B 豊浦小学校も安岡小学校に引けをとらないひどい外壁だったが、今年度に入ってようやく外壁改修の工事が入って現在は足場で覆われている。ところが、工事内容を聞くと、危ない外壁をさらに叩き落とし、段差が残ったまま上から塗料を塗るそうだ。すでに外壁のほとんどが剥落しているから、豊浦小学校校舎の外壁はなくなってしまうのではないか…。そしてむき出しのコンクリートに塗装を施すだけ。これは「改修」なのだろうか? 「まだら」になったアブニール(市内菊川の文化ホール)よりもまだひどい。勝山小学校もひどいと話題だが、市内にはほかにも外壁を叩き落としている学校がたくさんある。全部豊浦小のような「改修」をするつもりなのだろうか。
安岡小は宮野市議が議会でとりあげたが、豊浦小学校も下関一のマンモス校だ。長府の住民のなかでは、地元の自民党林派市議についても、「登下校の子どもを見守るだけでなく、校舎の実態をとりあげないのか?」という声が上がっている。登下校中に事故にあわなくても校舎の老朽化による事故が起きるかもしれない。見守り隊なら、校舎も一緒に見守って声を上げるまでが議員の仕事ではないだろうか。豊浦小学校も、もっとも古い校舎は築72年で、コンクリートの法定耐用年数の47年をすでに25年過ぎている。それなのに、これを大規模改修してあと約30年、2054年まで使うとしているのが、市教委がAIのようにくり返している「学校施設長寿命化計画」だ。
子どもの命に関わる問題 優先度低いのか?
A 「事故が起きないのが奇跡だ」と教育委員会関係者がいうほど、現場は綱渡り状態だ。校務技師や学校支援課のおかげで犠牲者が出ていないというだけだ。そして、子どもたちの命にかかわる状態が解決されない一方で、火の山の観光開発やあるかぽーと周辺には贅沢に予算が注がれている。ちょうど11日に海響館(水族館)のライトアップ点灯式があったが、5390万円かけて、壁面カラー投光器17台、大屋根カラー投光器4台、樹木用スポットライト16台、壁面・芝生法面ライトアップ単色投光器23台、モニュメント等ライトアップ投光器13台の計73台もの投光器と、テープライト10・4㍍を設置したそうだ。当然ながらすべてLEDだ。これからは毎日午後10時までライトアップされて、毎日3回、4分間だけ橙色や水色などのカラーが点灯したり、特別な日には特別なカラーが点灯するのだと紹介されていた。美しいのは結構だが、5400万円かけて煌々と照らし出される海響館と、ブルーシートで覆われた校舎の落差はあまりにも大きくないか。
B LED照明だと誇らしげに強調されていたが、学校はいまだに蛍光灯が使われていて、LED化はまだまだ進んでいない。蛍光灯の製造が終了しているなかで、「今後どうするのだろうか…」となっている。「シロナガスクジラの骨格標本が外からくっきり見える」もいいけど、子どもたちが勉強する学校の照明を心配するのが先ではないかと思う。
A そのように予算が注がれる順序が違うのだ。安岡小学校のプレハブ校舎は10年で3億円なのに、火の山開発なんてトイレだけで1億円超、総額90億円に膨れ上がる見込みだし、観光客のための道路整備「まちなかウォーカブル」には17億円が準備されている。海響館のライトアップも「年間の電気代は18万円でそれほどかからない」といっているが、学校現場の視点で見ると18万円はかなりのことができる金額だ。前田市長の開発事業に期待する声が本当に少ないのも、そういう二面性が透けて見えるからではないか。奥様界隈でも、「前田市長は企業との癒着がひどくて、児童福祉や高齢者福祉、貧困問題など、市民の生活にかかわることにまったく真剣にとりくまない」と話題になっているそうだ。市民が大事にされていないことをみんなが感じている。
B 老朽校舎の問題解決の障壁になっているのが「長寿命化計画」だ。これまでまともにメンテナンスもしてこなかった築70年前後の校舎まであと30年、計100年使うという非現実的な計画の見直しが待ったなしだ。確かに国も「長寿命化計画」を策定して、それにもとづいて改修しなさいといっているが、それは例えば竣工から25年で予防改修、50年で長寿命化、75年で再び予防改修という手順を踏めば、「100年持たせることも可能だ」という話だ。しかし下関の場合、県内他市が計画的に建て替えをしている間に何もしてこなかった。25年も50年もすっ飛ばしている築70年超の校舎を100年持たせようというのだから土台無理な話だ。築70年校舎を放置し、先に築50年ほどの勝山中学校の大規模改修に着手しているのもそういう事情があるからだ。
C では、60~70年以上経っている老朽校舎をどうするかだが、そこは無策状態で、壁が落ちれば叩き落とし、雨漏りすればブルーシートをかけ、窓枠が落ちればもう窓が開かないように固定して……みたいに後手後手の対応に終始している。目前対応としてはもちろん大事だが、これでは何も解決しないことはみんなわかっているし、市教委も自覚があるはずだ。今年度は「長寿命化計画」の見直し年度だ。まさか、また「一律100年使う」みたいな計画にはならないとは思うが、下関の校舎の実態に合わせて建て替えが進むような計画にしなければならない。
B そのために保護者も学校も地域も一緒になって、建て替えを含めた現状を解決することを求める要望、足かせになっている「長寿命化計画」の見直しを要望することが必要ではないか。学校にかかわる地域住民は、「“声を上げました。でも変わりませんでした”と、声を上げるのをやめてしまってなにか事故があったとき、とり返しがつかないし、それは地域の責任だ」といっていた。みんなが地域の子どもたちのことを心配しているし、協力したいと思っている人は多い。下関で現在学んでいる子どもたち、将来生まれてくる子どもたちのために、現状を解決することが今の大人たちの責任だ。各校区ごとにみんなが市や議会に要望を上げ、議員を動かしたり、署名を集めたり、やり方はいろいろあると思うし、共感の声は必ず広がると思う。

築72年の豊浦小学校校舎。外壁が剥落し、残っている面積の方が少ない(1月、下関市)

豊浦小学校は外壁改修工事に入っているが、塗装であり建て替えではない(8日、下関市)

市内で最も新しい(築16年)川中中学校の体育館の惨状(17日、下関市)






















子供達が安全、安心し教育をうける権利は
下関市にはないのでしょうね…悲しみ
今、これから入る子供達や先生達に実被害が出なければ動かないのでしょうか?
とても憤りを感じます!!
早急な対応を望みます