いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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密着・れいわ新選組関西ツアー in 大阪・京都

◇ 大阪 

 関西ツアー敢行中のれいわ新選組の山本太郎代表は、5日にJR大阪駅御堂筋北口・ヨドバシカメラ梅田店前、6日には京都市中京区の三条河原町(三条大橋下)で街頭記者会見をおこなった。国会では桜を見る会をめぐって「与野党の八百長プロレス」をくり広げたあげく日米貿易協定承認案を含む重要法案はスケジュール通りに衆参両院を通過し、その国民不在の茶番劇への怒りを反映するように街頭演説に集まる人人の数は日を追うごとに膨らみ続けている。


 大阪では参院選前の街頭演説をこえる1000人以上の人人が駅前広場を埋め尽くし、休む間もなく全国行脚を続ける山本氏に対する声援や拍手が終始鳴り止まなかった。参加者から投げかけられる医療、貧困、教育、人種差別、虐待、少子化、水道民営化などさまざまな質問をめぐって議論が熱を帯び、山本代表が目指す「消費税廃止」を焦点に国民生活を底上げする新勢力を広げていく熱気に溢れた。先の参院選でれいわ新選組から立候補した安冨歩氏(東京大学教授)も応援に駆けつけた。


 虐待体験者のケアに携わっている女性は、みずからの虐待経験や母子分離されて収容された児童養護施設でも虐待がくり返されている実態を語り、「虐待を防止したり、ケアをする専門的な機関を」と訴えた。


 これに対して安冨歩氏は「虐待や少子化に日本社会のすべてが凝縮されている。これを解決することでさまざまな困難を乗りこえられる。虐待もいじめも孤立から始まる。人と人とのつながりを維持しなければいけない。田舎から東京に行くことは教育によって心理的に刷り込まれてきたものだ。このような“人間ポンプ”を維持するために人人から税金や学費を絞り上げる必要はない。これからは東京一極集中から各地に人口を分散し、子どもを増やしていくべきだ。そのためには子どもの命を守り、子どもの魂を守り、子どもの精神の健康を守ることをすべての中心に置いて考えなければならない」とのべた。


 小学生のときに親を含む家族が自死した女性も登壇し、施設内虐待、ホームレス、ネットカフェ難民を経験した自身の壮絶な過去を告白するなど、経済的な困窮や人間関係の断絶を背景にして社会に蔓延する虐待、暴力、いじめなどの実態を共有した。


 関連して安冨氏は「一人一人が権力に唯唯諾諾と従うことによって権力が生まれる。権力を委ねる方法が今は投票という方法になっているが、その投票によって決まるものは私たちの意志が明確に表示されているわけではなく、すでにあったシステムに都合のいいように投票が誘導されてしまっている。他者に権力を委ねるのではなく、みんなが主体者となって秩序を守り、互いに助け合う社会を実現しよう」と呼びかけた。


 山本代表は、「人人に対して自助共助と叫ぶような政治は疑わなければならない。税金を払っている人人に対して公的に何ができるのかを考えるのが政治であり、税金から給料をもらっている政治家の役割だ。年間2万人が自殺し、50万人が自殺未遂にまで追い詰められる世の中は狂っている。変える力は一人一人の手の中にある。権力者の数よりも一般市民の数が圧倒的に多い。それをひっくり返せるシステムが今は選挙だ。権力側がこの一票をどう集めてどうやって権力を握るかを考え続けている一方で、政治なんてもういいや……と諦めたり、興味を失っている人たちが50%もいる。そして自民党は全有権者の3割程度の得票で好き勝手やっている。桜を見る会など氷山の一角だ。かわいいものだ。あなたの首を絞めて、自分のお友だちに横流しするようなことをずっとやっているのが自民党政権であり、そのバックボーンが経団連だ。組織票や企業献金で自分たちの代理人を議会に送り込み、労働者派遣法改正、外国人労働者の大量受け入れ、高度プロフェッショナル制度、消費税増税もすべて経団連の提言という名の命令によるものだ。これをひっくり返してみんなのためにおこなわれる政治をつくろう」と訴えた。観衆は大きな拍手に包まれた。


 また、大阪市で検討が始まっている水道民営化については「国が地方への交付金を潤沢にしていくべきだという前提はあるが、地方自治体にとっての財産は住民のみなさんのはずだ。そこへの投資をせずに、一部の民間に売り渡したり、投資していくことは中曽根時代から始まった新自由主義にほかならない。国営企業を全部解体し、JR、NTT、JTなどをつくったかわりに労働組合を潰して企業側が圧倒的に優位な社会になった。この国に生きている人たちに権力をとり戻さなければならない。一番強いのは民衆であるという状況にしなければ、政治は自分に一番つながりのある人間に忖度し続けて終わってしまう。桜を見る会どころか、大企業に大減税、足りなくなったら消費税でいただくという政策の結果、この国に生きる人人が倒れて行くところまで来ている」と警鐘を鳴らした。

 

 

◇ 京都 

 京都では、冬型の天候が強まり気温6度を下回る寒さのなか、中高校生、親子連れ、現役世代、高齢者まで多くの人たちが会場の鴨川河川敷に集まった。冒頭はメディア各社の記者から、野党合流の動きについての考え方や衆院選でのたたかい方についての質問があいついだ。


 山本代表は、あくまで消費税5%が野党共闘の条件であることを強調し、「もし野党がこの共通政策に乗らず、独自でたたかう場合は、衆院選で京都に独自候補を立てないという選択肢はない」と断言した。また京都市長選をめぐって野党各党が分裂している現状についても「国政で与野党が対峙しているが、地方選では野党が与党側に与するようなことがある。それはしがらみでしかない。自分の次の選挙を考えた立ち回りだ。私にはそんなしがらみがないので、推したい人を推すまでだ」とのべた。


 参加者からは、「今年6月に民間英語入試を導入することに反対して国会に請願した。大学生、大学の先生、高校生までが声を上げて導入が民間英語入試は延期されたが、記述式もどきの入試制度は導入しようとしている。これまでセンター入試を受け持ってきた独立行政法人大学入試センターは受験料で収支を賄っていたが、行政改革でそれを潰して少数の民間業者をもうけさせようとしている。政治主導の名の下に官邸、官僚のごく少数の人たちだけで決定するプロセスをなんとかできないものか」(女性)、「自分は日本語教師だが、ロスジェネ世代はみんな非常勤の職を掛け持ちして生活している。風邪薬や花粉症の薬を保険適用外にするとか、国民皆保険制度の解体を狙うグローバル企業がいることを知り、気が気ではない状態だ」(女性)、「中学生でも山本さんを応援できる方法を教えてほしい。公文書を雑に扱う政治家が“道徳を大切に”といったり、消費税増税分を教育や福祉に投資するといいながらまったく変化を感じない。奨学金チャラの政策についても詳しく知りたい」(男子中学生)、「倫理や常識のない総理大臣や政党がのさばっている。第四の権力として国民によって行政・司法・立法を監視するシステムが必要だ」(男性)などといった、腐敗堕落した統治に対する憤りに満ちた意見や提案があいついだ。


 また「政権をとっても、巨大な勢力が圧力をかけたり、利権を持ちかけることもある。野党の連立政権になったとしても、あの人たち(野党)は必ず裏切ると思う。それをどう乗りこえるのか」という質問もあった。


 山本代表は「裏切りや圧力は全部明らかにする。全国への報告街宣をしていくとか、ネットもあるし、トップに立てるのなら安倍総理のようにNHKで直接呼びかけることも可能だ。今、アメリカ様が……とか、経団連からですね……と逐一明らかにする。そういうことをやらなければ自分の身も守れないし、みなさんの力強い応援は続かない」とのべた。


 さらに、「鳩山政権でも普天間飛行場の県外移設を進めていたが、最終段階で外務省がニセの文書を持って来て断念させたこともある。それをマスコミが大きく騒ぎ立て、それに踊らされた状態でバッシングが加熱した。忖度政治を生んだ人事権も握って、財務省やアメリカに対しても対峙する体制をつくらなければならない。一番の基礎は、応援してくれている方方がしっかりと事実関係を見極めようという気持ちになれるかどうかだ。その気持ちが折れないことだ。それがなければすぐに揺らぐし、引っかけられてひっくり返される。間違いや指摘を直接いえるように私は全国を回っている。そうやってお互いの中にある疑心暗鬼になりそうな気持ちやズレを正していきながら前に進んでいきたい」と表明した。


 そして「コントロール権はこの国の主人たる皆さんの手の中に握られている。その数が徐徐に増え、どんどん広がっていくことによってこの状況は変わる。50%の人が票を捨てている。それくらいの地殻変動を起こしていこうというお誘いだ」「山本太郎も含め、政治は信じてついていくものではない。宗教やアイドルではない。間違っていたらお尻を叩いていただき、みんなで一緒に変えていこう。おたがいにつくりたい世界に向かって力を合わせていく対等な関係性でありたい」と聴衆に呼びかけた。

 

 

 大阪も京都も数十人もの老若男女がボランティアとして運営を支えた。


 大阪でボランティアに参加した母親は「昨年まで支持していた立憲民主がたたかわなくなり、将来の展望を失っていた。身近でもみんな生活に余裕がなくなり、ギスギスしたり、すぐに炎上したり、些細なことで他者を攻撃する狭量な人が増えていると感じる。PTAの親同士でもおおらかさがなくなり、いざこざが絶えない。昔はもっとおおらかだったと感じる。今年四月に山本さんが一人で旗揚げしたときに世の中を変えるラストチャンスだと思った。目先に振り回されるのではなく、もっと先が見通せるならこんなことにはならないと思う。それは子どもたちの教育にも繋がる。親である自分からそれを変えていくために行動しようと思うようになった」と話した。


 支援者の男性は「大阪の有権者は選択肢が限られている。野党か、与党かというような二者択一で推し量れるほど有権者の意識は単純なものではない。大阪では市民生活の苦しさを訴えるのは『維新』だけという現状もあり、共産党は自民党とタッグを組んでそれに対抗している有様だ。与野党ひっくるめて旧勢力だと見抜かれている。新しい勢力をみんなが求めていると思う」と話した。


 兵庫県から京都の街宣に参加した男性は「社会の閉塞感が強く、れいわがもっとも庶民の声を代弁していると感じる。保守であれ、革新であれ、歴代の政権が米国政府の代理人になっている政治の仕組みもはっきりと見えてきた。安倍が悪いといっていても、政治家が米国や財界のスピーカーである限り首相が変わっても政治は変わらない。桜問題を見ていても国会は与野党の八百長プロレスにしか見えない。本気の人間が出てこないから50%もの人が政治を諦めているのだと思う。マニフェスト選挙といいながら政権をとったら公約を破るのだから、何を信じていいのか分からなくなる。公約不履行は総辞職すべきだ。山本太郎さんがガス抜きではなく、本気でやっていく以上は支持していきたい。“誰がやっても変わらない”と怒っている有権者の心にどれだけ食い込めるかが勝負だ」とのべ、動ける範囲で行動に参加していく意欲をのべた。


 京都でボランティアに参加したという一児の母親は、「3・11以後、この国のおかしさに気付いた。放射能で苦しむ人がいるのに原発をやめないことに憤りを感じていたが、諦めかけたときに原発即時廃止を訴えていたのは山本太郎さん一人だけだった。メディアの前でもはっきりと宣言する姿に心をうたれた。この夏からは私もポスター張りに参加しているが、いろんな場所でいろんな人たちとの出会いがあってとても楽しい。同じ思いを持った人たちとつながりながら、政権をとれるまで横に広げていきたい」と意気込みをのべた。

 

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この記事へのコメント

  1. サバトラ says:

    仕事終わりにかけつけました。
    ヨドバシカメラ歩道橋の上からも声援が!
    安富歩さん、セーラー服の歌人鳥居さんまでいらっしゃって、この冬1番の寒さの中それぞれの思いを語ってくださいました。
    安富さんは、ここから時代の裂け目が起こる、その空気を感じたくて来たと。
    質疑応答の数が若干少なめだったのは残念でしたが
    安富さんが太郎さんに投げた、れいわ新選組の肉球についての微笑ましいやりとりなど、顔がほころぶようなシーンもありました。
    終了後に、JR駅員の2人から、太郎さんに何か苦言が伝えられていたようだけど大丈夫だったのかな。。
    今日は極寒の京都ですか、どうか太郎さんやスタッフのみなさん、参加される方みなさま暖かくして無理のないように!

  2. 目黒太郎 says:

    山本太郎さんを通じて、長周新聞さんの存在を初めて知りました。長周新聞さんの「いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関」というキャッチコピー、めちゃくちゃシビれます。山本太郎さんと同じように真の魂を感じます。

    本題ですが、政治の話でこれだけの民衆を集められる山本太郎さんを大手メディアが報道しないなんて、その理由は分かるにしても、真相が伝えらない・伝えようとされないこの事実が、現在の隠ぺい国政の証ではないでしょうか。嘘や偽りのない清々しい世の中に生きたい一人として、山本太郎さん及びれいわ新選組を応援し、監視していきます。

  3. 大阪の街頭記者会見に参加しました。長周新聞さんの写真を見せていただくと、聴衆の集まりの規模が分かります。千人以上もの人が集まっていたのですね。嬉しいですね。
    私も質疑応答の時間が短くて、それが残念でした。初めから、質問者の時間を〇分以内と決めたほうがいいと思いました。切実な状況を太郎さんに知ってもらいたいと願っている人が多いのですものね。
    長周新聞は、地方の小さな新聞社です。全国ツアーに密着取材なんて、経済的にも負担が大きいだろうと心配しています。まるでれいわの機関紙のような有り難い新聞です。定期購読できなければ、せめてカンパをしましょう。私も少しですが、しようと思っています。SNSで発信している方は、長周新聞のことを知らせましょう。まだ知らない人も多いのですもの。

  4. 匿名希望 says:

    大阪ヨドバシカメラ前の街頭記者会見拝見しました。
    ビルの谷間に吹く風と、歩道から足元への冷気も強く
    ヨドバシカメラ壁面の温度計は6度。
    手をこすって温めながら見ていたのですが
    お隣の男性が手袋を貸しましょうか?と声をかけてくださいました。
    優しさが身にしみました。
    SNS等発信していないのでこちらを見ていたらと思い書き込みさせて頂きました(^ ^)
    政治的なイベントに参加するのは初めてで、どこか緊張していたのですが、これを機にポスターボランティアなどもやっていきたいと思います!

  5. 「匿名希望」さん、大阪での太郎さんの街頭記者会見にご参加いただきありがとうございました。ポスターボランティアをしたいとのこと、ぜひぜひご参加ください。まだまだ太郎さんやれいわのことは 知られていません。ボランティアの数が圧倒的に足りません。大阪でしたら、「れいわ新選組チーム大阪」で検索してください。そこに連絡先が載っています。兵庫にも京都にもチームができています。ご参加をお待ちしています。

  6. 匿名希望 says:

    野薔薇さん、コメントありがとうございます。
    ボランティア、近くで参加してみます。
    ちいさなことから…と、まずはこういうことをしてみました。
    ツーショット撮影で撮ってもらった写真を知人にLINEでシェアです、予想以上に知られてないのにびっくりしています……れいわ新選組が全然通じず、山本太郎さん?あー、それなら知ってる!とかえってきたりして。
    個人個人に引っかかりそうな政策を添えてみると反応が良くて嬉しいです。
    ディストピアでサバイバルするのが人生と錯覚させてるような、いまの世の中やめたいです。
    みんなで一緒にやっていきましょう!

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