いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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屁元が大騒ぎ

 別に石破茂の味方でもなんでもないけれど、参院選後の「石破降ろし」には違和感があって、いっそのこと解散総選挙でもして、この際すっきりさっぱり自民党を整頓したらどうかと思う。「解党的出直し」ではなく、こびりついたものは剥ぎ取って、解党してしまったほうがわかりやすいのではないかと――。タカ派からハト派まで寄せ集めて握ってきた一強の権力基盤であり、自民党といってもけっして一枚岩ではない。そのなかで起こっている権力闘争であり、基本的には誰が大資本や大企業の忠実なしもべとして使えるかのポスト争いをしているに過ぎない。とはいえ、ぐだぐだといつまでも「総裁選前倒し」騒ぎをくり広げていて辟易とするのだ。

 

 石破降ろしに躍起になっているのは、清和会すなわち旧安倍派を中心とする面々で、そこに御年84歳にもなる麻生太郎が親分のように御旗を掲げ(というか引退しろよ)、さらにポスト石破を狙う面々が虎視眈々と様子を伺っているという風である。自民党が参院選に敗北したのは、原因としてはもっぱら裏金問題のみといった扱いであるが、それ以前には統一教会とのズブズブだった関係が暴露されていたし、世間としては反日カルトに自民党内とりわけ清和会が汚染されていた問題についても何ら清算などされておらずうやむやのままである。裏金が清和会なら統一教会とつながっていたのも清和会であり、いわば自民党凋落の原因ともなった側が石破降ろしをしているのである。自民党敗北の原因になった側が、敗北したからワシらに実権を寄こせといっている訳で、石破がすんなりポストを手放さないのもそうした矛盾関係に起因しているのだろう。どんなにひどくても選挙は石破茂の顔が原因で自民党が敗北に追い込まれたわけではないのだ。

 

 参院選は自民党の基礎票がごっそりとそぎ落とされた。数百万票単位もの得票がいっきにである。そして、新興の参政党がいかなる力によって支えられたのか数百万票単位で得票を伸ばし、通常ならばあり得ない形での「躍進」を見せた。下駄の履かせすぎである。SNSを駆使していわゆるB層といわれる部分を取り込んでいったのもあろうが、統一教会や幸福の科学といった宗教右派がバックボーンとなって、選挙プロの力によって押し出されたことは誰の目にも明らかである。そうして清和会所属の右巻き議員たちと何ら違和感のない風貌で出てきたではないか。そして、あの参院選で自民党から離反していったであろう右派に依存していた清和会が、結果を持って騒いでいるのである。

 

 自民党内で清和会が石破降ろしに動いているのを見ていると、それなら清和会は自民党を離党して相性のよい参政党と組み、それこそ仲間だった統一教会を含む宗教右派に依存して政治活動をするべきなのではないか? と思う。思想的にも共鳴する部分が多いだろうし、安倍晋三が次世代の政治家として認めた神谷某のもとに集結したらどうかと思う。「屁は屁元から騒ぎ出す」という。原因をつくった者が騒いでいるというのは、今の自民党にぴったりの光景である。清和会の連中はなお自民党にこびりついていないで、さっさと石破自民党に見切りを付けて参政党に入党し、これまで通り統一教会に支援を仰げばよいと思う。「真のお母様」と呼ぶもよし、関係を隠さずともよい。そのうえで解散総選挙に挑み、有権者に認められるか否か、審判を受けるのが最善の道であろう。

 

 石破茂が今日のように揺さぶられているのは、統一教会問題や裏金問題を曖昧なままにしてやり過ごし、自民党が政党としてなんらケジメをつけることがなかったことの帰結である。そして屁元が大騒ぎしているのだから世話はない。きっちりと粛正しなかったことが仇になっているのである。裏金問題・統一教会にかかわった連中を自民党から叩き出して参政党にくれてやり、整理整頓の総選挙をするというのなら、まだ潔く見える。

 

武蔵坊五郎       

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