いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

文字サイズ
文字を通常サイズにする文字を大きいサイズにする

狙撃兵 安倍マリオ「僕を見て!」

 リオ五輪のクライマックスで、アベマリアならぬ安倍マリオが土管から出てきて、世界に向かって「僕を見て!」をやったのには絶句した。都市開催の五輪において、開催国や次期開催国の政治指導者が主人公気取りで登場するような場面など見たことがなかったからだ。前回ロンドン五輪で次期開催都市の顔として出てきたのは、ブラジルを代表するサッカー選手のペレだった。さらに思い出してみて、北京五輪やソチ五輪などで胡錦濤やプーチンが出しゃばったか? 否、みなそのような下品な行為には及ばなかった。アスリートを差し置いて政治家が目立つ場面ではないし、主人公が誰なのかをわきまえていれば当然だ。むしろおこがましいし、恥ずべき振る舞いと見なすのが常識だろう。
 ところが世界基準からかけ離れて「僕を見て」の出たがりが堪えきれなかった。演出を担当した電通はじめ周囲のおべんちゃらも大概だ。おそらく気分が満たされているのは本人だけで、オバマ、プーチン、習近平、メルケル等等、各国の政治指導者も含めて世界は失笑しているのである。あの得意満面に赤いボールを抱えて出てきた顔を見て、心の中で「バカ丸出しじゃないか…」と思った人が大半なのではないだろうか。
 舛添要一がどうしてもやりたかった旗振りを小池百合子がやり、それ以上に目立つ格好で安倍マリオがしゃしゃり出て五輪は幕を閉じた。アスリートでもない者が何か勘違いして、四年後の脚光を待ちきれずにフライングをやった。こうした目立ちたい一心で、およそ遠慮とか恥を知らない振る舞いを見て、彼らにとっての日本民族の美徳とはいったい何なのだろうか? と思うのだった。
 例え金メダルでなくとも、努力した選手たちは脚光を浴びて賞賛されればいい。そこに横から割り込んできて、何だか自分まで人気者と思っているところが浅ましく図図しい。世界は裸の王様をどう見なしただろうか。                         吉田充春

関連する記事

  • 三代目が自民党を潰す  18日付朝刊で「止まらぬ閣僚の失言 一強が緩みに」(毎日新聞)「放言のち撤回 閣僚相次ぐ」(朝日新聞)と各紙が閣僚たちの問題発言を取り上げ、 […]
  • 山口4区の私物化  「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」が仮に現実になると、次期衆院選の山口四区は俄然面白みが増してくる。それこそ […]
  • 狙撃兵 大山鳴動して3000億円  大山鳴動して鼠一匹どころか3時間近く遅刻したうえに3000億円の経済支援を手土産にしてプーチンはロシアへ帰っていった。その後、首相みずからが […]
  • 狙撃兵 喜んでいるカモネギ  日米首脳会談とその後のゴルフ三昧の日程を紹介するテレビのコメンテーターや司会者たちが「これは間違いなく厚遇です!」「安倍首相は特別扱いされて […]
  • Twitterから消えた「♯おまえが国難」Twitterから消えた「♯おまえが国難」  25日の晩、夕方に首相が「国難突破解散」と発言したことに反応して、SNSのツイッターでは「♯おまえが国難」という言葉がトレンドに急上昇し、突 […]
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someone

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。なお、コメントは承認制です。