いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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「バカ息子」の称号

 首相公邸に親族を集めてドンチャン騒ぎをしていた「岸田文雄のバカ息子」(と世間の皆様が思っているようなので、そのように呼称いたします)を巡って、やれ辞職しただの実質的な更迭だの、6月1日付で退職するのは公務員ボーナスをもらうためだっただの、まことにみっともない為政者界隈の振る舞いが物議を醸している。そのはしゃぎっぷりといったらなんだかスシローの醤油ペロペロ事件を起こした子どもたちと同レベルのようにも思えてくるが、片や30歳を過ぎたおじさんで、なおかつ時の宰相の指名によって「首相秘書官」なる役職を与えられた身であり、「あの子ったら、またバカな真似をして…」「否、本物のバカなんだろう」で流せるような話ではない。

 

 やっていたことは極めて低俗で、幼稚で、岸田一族が首相ポストに登り詰めて有頂天になっていることを浮き彫りにしたが、このような息子にも内閣官房に居場所が与えられ、年間1400万円もの給料が税金から支給されていたのだから、日本の政治の中枢というのは遊び人みたいなのも同居できるほど弛緩しており、根っこから腐っているのであろう。これはなにも岸田文雄に始まった話ではなく、調子に乗った権力者の公私混同という意味においては、安倍晋三のモリカケ桜と大差ないものだ。

 

 こうした騒ぎをひき起こしておきながら、30歳もこえた大人がみずからの振る舞いについての弁明なり謝罪をすることもなく表舞台からスルッと逃げていることも甘々で、本来なら自分の口で説明するのが筋であろう。「自分のケツは自分で拭きなさい」――の教育もなされていないのである。というか、そもそも一族を首相公邸に呼び込んだということは、息子が呼んだのではなく岸田文雄なり妻が呼び寄せたと見なすのが自然で、この場合、息子一人がバカの称号を手にするというのもなにか違う。岸田一族の思い上がりこそまとめて批判されるべきであろう。

 

 見過ごせないのは、モリカケ桜がそうだったように、為政者の公私混同という世間が感情移入して飛びつきやすいスキャンダルを大騒ぎしている傍らで、いつも国会では重要法案が素通りとなり、今国会もまた、同じように幾つもの重要法案が実質的に審議ゼロともいえる状態で通過していることである。岸田翔太郎の幼稚な振る舞いに視線を釘付けにして、とりわけ野党支持者等々がカンカンになってSNSで批判をくり広げている様は、それ自体怒って当然で正当な批判とは思いつつ、どこか肝心な局面で相撲でいうところの猫だましをくらっているというか、フェイクにまんまと引っかかっているように見えてどうしようもない。

 

 スキャンダルによる目くらましには要注意である。

 

吉田充春        

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この記事へのコメント

  1. 京都のジロー says:

    夫婦揃って、忘年会に嬉々として参加している写真が出回りました。
    家族そろってバ〇家族です。

    しかしご指摘の様に悪法が次々と通りました。
    権力者(米国&経団連?)にとっては、これだけ軽い、空っぽ、無責任な
    首相は好都合だったでしょうね ボチボチお祓い箱で、次は強権的なトップに
    挿げ替えるのでしょうか? どうか権力の監視を引き続きお願いします!
    忖度メディアに変わって….

  2. 大久保弘行 says:

    政権交代かないとこんなことになる。しっかりしろ!しがらみを捨てて野党をそだ出よう。

  3. 夜明け前 says:

    岸田プータローについて、真剣に語るのもバカバカしいのだが、政治家に限らず、この類いの金持ちボンクラ息子が今の日本に溢れている気がするんだよね。
    親や祖父母の世代の資産がアベノミクス的な格差拡大政策によって無闇に膨張し、黙っていてもカネが入ってくる人々がいる。
    過去の資産の恩恵で飲み食いしている姿というのは、まさに日本の現状そのものである。かつての技術開発力や勤勉な労働力を失いつつあることを考えると、数年後の日本はまことに危ういものがある。

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