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頻繁に下関入りする安倍前首相 コロナ拡大のなかSPを連れてぞろぞろと…

 新型コロナの感染が下関市内でも拡大するなかで、安倍前首相が東京と下関を頻繁に往復して市内を歩き回っており、市民から怒りの声が上がっている。安倍夫妻は、菅首相や小池都知事が「帰省を控えるように」と声高に呼びかけ、県や市も県境をこえる移動の自粛を呼びかけていた盆期間中にもSPをぞろぞろひき連れて帰省し、選挙区内の民家を訪問していた。

 

人々を集めて挨拶する安倍前首相(7月、下関市内)

 盆休みが明けたころから、盆期間中に安倍前首相の自宅のある上田中町付近の初盆の家に、安倍前首相や昭恵夫人が挨拶に訪れ、みなが驚いたという噂が、市内で広がっている。安倍夫妻は、町内の初盆の人の家を訪問したり、自治会長宅や婦人会の世話役の人たちの家を訪問するなどしていたようだ。訪問を受けた方は驚きだ。ある町内では自治会長がチラシを配って人を集め、ミニ集会を開いた。「初盆のお参りだけでなく、支持者や地域の有力者といわれる人々への挨拶回りだったそうだ」「この時期に、一人ならまだしもSPまでぞろぞろ連れて市内を歩き回るなど、ちょっと考えられない…」と語られ、話を聞いた市民は、昨年まで首相だった人物が市民の生命の安全を二の次に、自分の票集めに勤しむ姿に怒りを語っている。


 新型コロナの拡大によって、昨年から1年以上、県外からの帰省を控えている子どもや孫に会えていない高齢者も多い。今年の盆は、「災害級」になっているとして、菅首相、小池都知事ともに「命を守る行動を」と夏期の帰省自粛を呼びかけているため、やっぱり今年も我慢するほかないと、多くの人は再会を諦めた。入院患者を抱える医療機関や高齢者施設も、夏休み・盆時期に面会に訪れる家族が増加してクラスターが発生することを懸念して、一時解除していた面会を再び制限するなど、みなが神経を尖らせている状況にある。


 東京都内はオリンピック開幕前の7月12日に発出された4度目の緊急事態宣言が今も継続中だ。さらにオリンピックとともに爆発的に感染が拡大し、病院にも入れず自宅療養する人が一気に数万人に膨れ上がった。こうしたなか、国民に自粛を呼びかける側にいるはずの前首相が、率先して政府の号令を無視して帰省したばかりか、選挙区内で不特定多数の人々と会うリスクの高い行動をとっていることに「非常識すぎないか」の声が高まっている。


 衆議院選が近づくなか、今年に入り国会会期中も含めて安倍前首相の目撃情報が頻繁に寄せられるようになっていた。緊急事態宣言が出た後の7月18日にも、事前告知によって安岡地区の漁港に約60人を集め、マスクをはずして一緒に写真撮影をしていたり、唐戸界隈の金融機関や事業者の団体事務所にあらわれたなど各地で目撃されており、これまでもその必死さと同時に、東京から頻繁に地元入りする無神経さを指摘する声が上がってきた。


 安倍前首相が任期途中で再び「体調が悪い」といって職務を放り投げたのは昨年8月。自身のコロナ対応の失敗のために収集がつかないほど感染が拡大し、医療体制は各地で崩壊している。飲食店をはじめ多くの事業者が乏しい救済措置のもとで倒産・廃業の危機にさらされている。ワクチン接種も今月半ばにようやく40代以下の予約が始まったばかりだ。政権担当者として国民の生命と安全を守る責務を負っていたのであれば、少なくとも地方のコロナ対応に迷惑をかけないよう、自粛するのが当然といえる。


 ちなみに、同氏が帰省していた盆期間中、下関市内も大雨が続き、数カ所でがけ崩れなどが起こった。甚大な被害となっている他地域と比べると被害は小さかったが、そのなかで唯一、避難指示が出たのが安倍前首相の自宅のある上田中町2丁目だった。同氏の自宅のすぐそばでがけ崩れが発生しており、周辺の住民には現在も避難指示が出たままだ。市は二次災害が起こらないよう応急措置をする予定で調査をおこなっているものの、復旧のめどはたっていない。こちらも、地元の災害にも対処せずに去っていったと話題にされている。


 「やはり自分の票のためにだけ必死になる人物なのか」という評価が市民のなかで定着しつつある。

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