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信頼する教員が次々に… 梅光学院中高校でお別れ式

 下関市の梅光学院中高校で16日、お別れ式があった。同校では今年度末に20人の教員が辞めることとなっており、うち今年度担任を持っていた教員が9人含まれている。だがお別れ式で登壇したのは6人ほどで、20人全員の名前も発表されないままだったと出席者は語っている。生徒や保護者たちが信頼を寄せていた教員も含まれており、来年度への不安を口にする保護者も少なくない。

 

 お別れ式の日、壇上に上がった教員らは1人1人、生徒たちに別れの言葉を告げた。声を詰まらせながら話す教員もいたという。

 

 「みなさんに背負われ、支えられて歩んだすばらしいものだった。みなさん1人1人を本当に大好きで、心から愛おしいと思っている。苦しいとき、悲しいとき、人生に迷うときも必ず私があなたのことを大切だといった言葉を忘れないでほしい」「うちの学校は変わっていったが、自分自身は変わりたくないと思う。校舎もあちこちガタが来て古めかしいが、私はとても好きだ。古いがいいものを持っている。大切なものを忘れないでほしい。みんなの制服も大好きだ。大切にしてほしい」「“どうせ”という言葉からは何も生まれない。絶対にあきらめないでほしい。自分の道は自分が切り開いていくものだ。これからもしっかり頑張って梅光を愛していってほしい」。

 

 信頼されている教員ほど、大丈夫でない現実を「大丈夫だ」といい続けることに耐えかね、また保護者から寄せられる信頼との板挟みになってみずから梅光を去って行ったという。すでに他私学への就職が決まっている教員もいる。

 

 今年度も多くの教員が去ることは以前から囁かれていたものの、だれが辞めるのか生徒は知らないままだった。お別れ式では、辞めると思っていなかった教員が辞めることを知り、ショックで立ち上がれなくなった女子生徒もいたという。

 

 来年度、20人もの教員の後任が確保されているのかどうか、保護者らには知るすべもない。この間の混乱のなかで学力差も広がっており、中3のなかで公立高校や他の私立高校を受験した生徒もいるほか、その他の中学生のなかでも複数人が今年度末で他校への転校を決断。その他に転校を検討している家庭が複数あるといわれており、生徒や保護者のなかでも梅光に見切りをつける動きも広がっている。

 

 少子化のなかで生徒数確保は、どの私学にとっても最重要課題となっている。争奪戦が熾烈を極めるなかで、在校生すら去って行く状況をつくり出した「経営手腕」について疑問視する声は広がらざるを得ないとみられている。学院全体でも退職ドミノは止まらず、最近新たに、学生支援センター所属で、教室手配などの業務を担当していた女性職員が辞表を提出した。教務はますます回らなくなり、在職者は悲鳴を上げているという。そこに、試運転期間をもうけずに導入した新教務システムが不具合を多発して混乱に追い打ちをかけるなど、新年度が始まる前からドタバタの様相を呈していることが語られている。

 

サッカー場整備計画も浮上

 

新校舎建設が始まった梅光学院大学

 内部のドタバタを尻目に、大学東駅キャンパス内では20億円の新校舎建設工事が始まっている。20日には起工式もあり、いよいよ工事は本格化する。さらに、中高の周辺では第2グラウンドをサッカー場にする工事が始まるといわれている。すでに第2グラウンドに続く裏門には「2018年4月1日より閉鎖」とする看板が設置され、立ち入り禁止になっている。話を総合すると、第2グラウンドをサッカー場に整備する工事のほか、大学の新校舎建設にともなって資材などの搬入がある可能性があること、中高周辺の駐車場を東駅キャンパスの教職員用駐車場として使うことなどの説明が近隣住民に対してあったようだ。

 

 ただ、だれがサッカー場を使うのかという問題があり、「大金をかけて整備するのなら大きなサッカー部ができるのか?」「今、そこにお金をかけている場合なのか?」と疑問視する声は強い。中高敷地内にある校長用の住宅に只木統轄本部長が住むことになり、改築工事をおこなう計画もあるとかで、それとの関係を指摘する関係者もいる。いずれにしても教育体制は二の次になったような状態で、ハード面の工事だけが一斉に始まっており、関係者らはなりゆきを注視している。

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