いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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自民党下関支部のくだらない喧嘩  ー市長選のしこり癒えない安倍・林ー

互いに面子をかけてもっとやれ

 

 今年3月の下関市長選では、安倍事務所の元秘書である前田晋太郎(現市長)陣営と林派の中尾友昭(前市長)陣営にわかれて、安倍派と林派が激烈なバトルをくり広げた。選挙が終わって半年がたったが、自民党下関支部のなかで、彼らは引き続きくだらない喧嘩を続けているようだ。

 

 やり玉に挙がっているのは、選挙後初の市議会6月定例会で志誠会(中尾派)の代表質問をした安岡市議(林芳正の秘書出身)の発言だ。代表質問で安岡市議は、保守系から2人立候補する場合、自主投票としてきた慣例を破って前田推薦を決定した経緯の強引さを批判した。選挙戦について、「安倍先生の後援会、あるいは事務所、あるいは昭恵夫人も来られて活動し、まさに安倍先生の選挙という感じであった」「中尾候補も、前田陣営と選挙をしているのか、安倍総理と選挙をしているのか、まったくわからない状況でたたかってきた」「九州の建設業者が100人体制で前田候補の名刺を持ってローラー作戦をされたり、福岡市長、昭恵夫人も再三来られ、総理本人からも要所要所に直接電話をしておられ、すさまじい選挙であった」とのべた。

 

 さらに、得票は僅差であり、「前田新市長も勝ったとはいえない状況だろうと思っている。今回の選挙戦をどう思っているのか、勝つためにはなにをしてもいいのか、強引な選挙をされ、中尾候補を応援された市民にどう納得のいく説明をしていくのか」などの質問をしていた。

 

 代表質問の直後から、前田支援に回った自民党市議たちは、「自民党トップである安倍総理の名前を出して批判したのはけしからん」「安倍総理に謝罪すべきだ」などとこの発言を問題視しており、発言を訂正・削除しようとする動きもあったようだ。

 

 直後に「自民党支部」が安倍首相を訪問したが、志誠会メンバーばかりだったので、「詫びを入れに行ったのだ」とか「総理と会って発言を削除することになったのだ」などと噂を広げる市議たちもいた。しかし結果的に、発言は削除されることなく今日に至っている。

 

 いったん喧嘩は終わったのかと思われたが、今なお「総理に泥を塗った安岡は落とし前をつけるべきだ」という議論が自民党支部内で白熱しているのだという。ただ、だれに聞いても、「そういう話になっている」という者、「総理・総裁を批判して、党員が怒るのは当然だろう」と他人事のようにいう者、「だれかがいっていた」という者ばかりで、具体的にだれが主張しているのかわからないまま「って、いっていたよ」をなすくりあいながら議論が熱を帯びている。安岡市議なり中尾派に制裁を加えようとしている本丸が姿をくらましたまま、配下の有象無象を通じて圧力を加えていることから、わかりにくく陰謀じみた動きになっているようなのだ。

 

 落とし前をつける方法として「安岡が自民党をやめて、関谷が会派会長を降りれば丸く収まる」という論も出回っているが、これもまた当人たちに直接進言する者がいるわけでもなく、ヒソヒソ、コソコソと陰口を囁く形で締め上げている。正正堂堂と意見をのべるのではなく、自民党下関支部では陰湿な○○のイジメみたいな行為が流行しているのだと市役所内外で話題になっている。
 地元政治通の界隈ではもっぱら、選挙当時に自民党支部長だった友田県議と安倍事務所の秘書が主導しているのだと評されている。「この状況はしばらく続く」(某市議)という見方もある。最大会派だった志誠会からぽろぽろと離脱者が出て、前田市長の応援会派に転向する者が出てきているのも、こうした市議会の上部構造が睨みを効かせていることとかかわっているようだ。「関谷についていたらトバッチリを食らう」という損得勘定が働き、かつての親分を捨てて他会派へと渡り鳥をするのである。

 

政治家ならば正々堂々と

 

 安倍VS林であれ何であれ、下関の自治が発展するための政争ならいくらでもするべきで、むしろもっと白熱した議論を展開するべきだろう。しかし、今くり広げられているのは自民党内の主導権争いであったり、目くそと鼻くそのどっちが面汚しかを争っているような類のもので、「くだらない」の一言に尽きる。下関の町が日に日に衰退しているのを尻目に、市議たちが政策とはなんら関係のないところで喧嘩に明け暮れ、しかも政治を志しているくせに正正堂堂と言論をたたかわせるのではなく、「って、あいつがいっていた」等等の煮え切らない言動に終始している光景は、嘆かわしいものがある。みずからの責任において発言なり批判をしないのは、それがみずからの意見ではなく、責任を負いたくないからにほかならない。つまり、市議会の外側に司令塔がいることを示している。あと、「詫びを入れる」「落とし前をつける」等等、いわゆる「かたぎ」の世界では耳慣れない言葉ばかりが飛び交っていることについての疑問も多く、自民党下関支部はヤクザ組織か何かだろうか? と話題になっている。

 

 そもそも、「面を汚した」というものの、自民党内を二分することがわかりきった状況で、みずから選挙にしゃしゃり出てきたのは安倍夫婦であり、「自分で汚れた」と表現するのが正確だろう。その選挙で地元をまとめられなかったことが「けしからん」「首相の面を汚した」というのであれば、選挙を仕切った筆頭秘書の配川なり県議で選対本部長だった友田有の実力不足を責めるべきで、接戦になって代議士から激怒されたからといって林派に八つ当たりしてもどうにもならない。次期衆院選で得票が大幅に減っても、それは林派のせいではなく、安倍派が市長選において無理を押した結果として受け止めるほかないし、この調子で下品な独裁体制を強めれば、猛烈な反作用が跳ね返ってくることも念頭に入れなければ話にならない。有権者はしっかりと見ているのである。

 

 なお、ここで詫びを入れる林派ならば、これもまたみっともないし、膝を折って文部科学大臣のポストを手に入れたのであれば、さらにみっともないと話題になっている。泥をかぶるのと引き替えに衆院山口3区のポストを欲しがっているのだとか、地元政財界でも好きな事を言っている人人が少なくない。そして、子分の安岡(市議)が矢面に立たされているなかで敵前逃亡している県議の塩満(林派)についても、「子分を守るために身体を張るのではなく、一目散に逃げ出すとは何事か!」「人間性が疑われる」と批判世論は強まっている。林派の姿勢にも注目が集まっている。

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