(2026年9月23日付掲載)

市長・副市長と市議らの記念写真(2023年2月27日、下関市議会)
来年1月24日告示、31日投開票の下関市議会議員選挙が迫っている。従来の34議席から2議席減となる定数32議席を争う今回の選挙を巡っては、この10月30日には立候補予定者説明会が予定され、すでに各地域において現職や新人の動きが活発なものになっている。引退を表明している年配の現職が複数いる一方で、新人も自薦候補たちがわんさか出馬を予定して活動を展開しており、総勢49人が立候補した前回選挙にも増して活況を呈した選挙戦になることが予想されている。長らく安倍晋三、林芳正という中央政界でも権力の中枢に巣くってきた代議士たちのお膝元として代理市政が敷かれてきた下関だが、誰もが知るように統一教会問題に端を発した元首相射殺事件を機に安倍晋三・安倍事務所という地元政界のピラミッドの頂に君臨してきた存在が亡きものとなり、パワーバランスの変化を捉えた前田晋太郎(安倍事務所秘書上がりの市長)は早々に林派に鞍替え。従来から万年2番手のポジションに甘んじていた林派が議会においても実権を握りつつ、安倍派残党をいなしているといった状況が続いてきた。変化のなかで何が動いているのか、市議選情勢と合わせて記者たちで論議した。
安倍派と林派のぬるい共存関係
A 告示が来年1月24日、投開票が31日。従来よりもさらに選挙日程は早まって、1年で最も寒い時期に市議選は実施される。ウグイスや候補者たちは毎度のこと寒風吹きすさぶなか窓を開けて手を振らないといけない選挙で、陣営スタッフたちは寒さ対策が必須になる。すでに各地域やコミュニティー、組織や団体のなかで市議選に向けた候補者たちの動きが目立ちはじめている。どの地域から誰が新人として出てくるか等々の情報が飛び交っている状態だ。それを新人や現職は耳をそばだてて情報収集にいそしんでいる。どんな選挙構図になるのか、誰と誰が食い合いになるのか、自分は誰から食われるのか、あるいはどこから一票をはぎとろうかという意識が働くからだ。どこそこの企業がだれそれについた、とかの情報も今後はさらに活発に飛び交うのだろう。
市議選ははっきりいって「もっとも難しい選挙」といわれるほど身近な票の奪い合いになる。中2階の県議選とか、国政選挙とはわけが違って、複雑に入り組んだ地元コミュニティーのなかでどう得票を積み重ねていくかが問われる選挙だ。前回選挙は大乱立だったこともあって当選ラインがおよそ1500票まで引き下がったが、「市議くらいオレだったら当選できるっしょ!」「私ならトップ当選でしょ!」と勘違いしていた自薦候補が落選したり、下位でかつがつ滑り込んだり、よくあることなのだ。下関市議選の場合とくに近年はその傾向が強く、自薦候補が泡沫として消えていくケースが多い。よそで地方議員のなり手がいないと問題になっているが、今回もまた「大乱立」になりそうな気配なのだ。
これは一つには前回選挙の段階からすでに安倍事務所の統制がなくなって、誰でも自由に出られるようになったことが反映している。どこでどう自民党票の食い合いやつぶし合いが発生しようが調整する機能もなく、ある意味自由競争に委ねられているのである。安倍事務所が丸抱えした特定の自民党候補が危ないとなれば、それこそ統一教会の組織票は市議選では井川、県議選では友田とか、どこそこの企業や病院、組織や団体の票をピンチのあいつに回すとかの判断が選挙期間中からフルに動き、それこそ「3日前の安倍事務所」の異名をとるほど実力をもって選挙結果をコントロールもしていた。
議会を抑えるために当選させるコマには組織票をきっちりとあてがい、それが本人の基礎票に上乗せされて当選していくというものだ。出たがりの自薦候補が本命候補の同じ地盤や地域から得票を割るような動きを見せるとつぶすことだってあったし、まずは安倍事務所に頭を下げに行って、筆頭秘書なり安倍晋三、昭恵のお眼鏡にかなうかが第一関門だったのだ。そうした統制が取っ払われて自由な選挙ができるようになったというなら良いことで、出たい者が出たいだけ出てくる大乱立というのは、下関の政治的自由が拡大していることの反映なのかもしれない。
B お盆を過ぎてから秋口にかけては本格的に選挙に向けた活動を展開していく時期で、顔写真入りのリーフなども露出していくタイミングだ。実質的に10、11、12月の年内3カ月が勝負。正月明けには身一つであとは準備万端という状況まで陣営としては抜かりなくやるべき作業を詰めていかないといけない。
立候補にかかる書類手続きの準備、選管とのやりとり、供託金の納付、ポスター制作、選挙区内で千カ所をこえるポスター掲示を誰に頼むか(陣営スタッフがいなければ対価を支払って業者に頼むほかない)、期間中の運転手やウグイス、運動員(平日に仕事を休んでまで手伝ってくれるか?)の確保、各地域で開催する立会演説会(有権者との対話)のとりまとめ等々、確実に地上戦を展開するならやることは山ほどある。
昨今はSNSやネットを利用した空中戦もたけなわだが、やはり生身の候補者が直接市民のなかに入っていって会話をし、人となりを知ってもらい、足を使って支持を広げていく努力が欠かせない。そのなかで「こいつを議場に送り出そう」「私らの思いを代弁してくれる議員として応援しよう」という支援者の輪を広げていくというのが基本だろう。安易にネットの拡散力に頼るというような怠慢な姿勢は、見られているように思えて逆に見透かされるのかもしれない。まあ、世代もさまざまななかで選挙戦術も多様化しているが、有権者にどう受け止められるかなのだ。
現職・新人競合地域も 調整きかぬ自民党

最上階に議会機能を置く下関市役所西棟(下関市)
C まず、関心が持たれているのはどんな選挙構図になっていくのかだろう。具体的には立候補者の顔ぶれが知りたいという意見がかなり寄せられていて、現職や新人の動向を把握したい陣営のなかには「前回の市議選では9月に座談会をやっていた。今回はいつやるのか」などとせっついてくる者までいる。大方は把握しつつだが、漏れていて「失礼ではないか。わたしも出馬するのだ」という自薦候補や陣営がいたら連絡をいただきたいと思う。
今回の市議選では、ベテラン議員のなかで小月地域を地盤にした関谷博(会派・安倍派の創世)の引退が明らかになっている。そして「小月のハンバーガー屋」が後継として立候補するともっぱらだ。周囲から有力候補といわれている。その他にも東城しのぶ(会派・林派みらい)も引退するという。元々国民民主党の推薦候補として市議になったが決裂して自民党に身を移し、前回選挙では林兼産業が丸抱えしていたが2期でみずから退くようだ。下関市政、下関市議会に身をおいてみて、なにか本人に思うところがあったのかもしれない。合併以後に旧豊田町を地盤にして地域代表として議会に送り込まれていた木本暢一(林派みらい)も引退。こちらは年齢的にも妥当なのだろうが、遅すぎる引退でもある。旧豊浦町を地盤にした共産党の片山房一も引退。社民党唯一の市議だった山下隆夫もついに引退することが囁かれている。
旧豊浦町では元々が自民党安倍派で現在は林派の会派であるみらい下関に籍を置いている戸澤昭夫も引退すると取り沙汰されていたが、同じく引退すると見られていた安倍派の林透(安倍派の会派である創世に所属、旧豊浦町を地盤)がここにきて続投に舵を切ったとかで、「それならワシも」なのかなんなのか、引退撤回の雰囲気が漂っている。また、「もう引退した方が良いのでは…」と市役所界隈でも話題になっているのが同じく旧豊浦町の元町長でJP労組が支援してきた濵岡歳生で、今後も議員としてあの議場で一般質問したり活動するのがふさわしいのか否か、支持者は公開されている一般質問のやりとりなどをチェックした方が良いのではないか、そのうえでJP労組も責任を持って判断するべきではないのかと大話題だ。
豊浦町から前述の3人が引退せずに立候補したとして、もう一人自民党界隈から重岡伸一が立候補するという。すでに高瀬(豊浦町を地盤にした自民党安倍派の県議)と同じ場所に看板を立てていることが話題で、「高瀬が戸澤の後継として重岡を出すのだろうか?」と語られている有り様だ。とはいえ豊浦町自民党の第一次公認が出ているのは戸澤で、これが「やめる」といっていない以上、後継というのはあり得ない。豊浦町では戸澤、林の二人がやめることを前提に新人の動きが活発になっていたなかで、やっぱり出るとなってますます激戦区になっている。あと、豊浦町では前回落選した内藤博が旺盛に戸別訪問を展開している。林透の地盤である湯玉から出馬するので、これに林透がキレているともいう。
安岡地域も激戦区になりそうな趨勢だ。前回選挙では安岡小学校のPTA会長だった宮野直樹が無所属で上位当選を果たした。地域代表として押し出そうという空気を追い風にしていたが、背後では安倍派県議から林派県議に転身していた西本健治郎の支援もあったという。そのせいなのか西本が地盤にする吉見地域の安倍派現職市議の濱崎と、安岡を地盤にした安倍派の福田幸博が煽りを食って落選の憂き目にあった。宮野にごっそりと票を食われてバッティングしたわけだ。安倍派からすると「西本が裏切って安倍派の市議を2人落選させやがった」とカンカンに怒っている人もいたくらいだ。
これまた、安倍事務所の統制が効いていた時代ならあり得なかったつぶし合いで、「上手な割り振り」ができずに安倍派現職2人落選という結果になった。そして、改選後の市議会では安倍派は最大会派だった立場が逆転して名実ともに少数派へと転落したのだ。林派が議会の多数派となって実権を握るナイスアシストをしたのが西本健治郎だった。
ただ、宮野は今回の市議選では正真正銘の自民党公認候補として立候補する。「無所属だから応援していたのに…」「なんだ、結局自民党か」と離れていく地域の人たちも案外いて、果たして前回並の得票を積み上げられるかだ。安岡地域では宮野の同級生である板倉が共産党から出馬するという。同年代で同地域の出身。党派こそ違えど、市議選の場合は地域のしがらみや長年の付き合い等々で動く票も少なくないことから、どのような動きになるのかは未知数。そこに市長選に出馬して惜敗した蘇丈喜も今回の市議選にうって出るのではないかと見られており、安岡地域のなかで支持者が本人以上に活発に周囲に支持を呼びかけている実態がある。「市議選に出ろ!」と蘇にせっついている風でもある。展開次第では激戦区になり得る。
A 新人としてはほかに、自民党系としては豊北町から釣井伸一郎(元下関市立大学職員)が出馬するという。安倍晋三の後釜として代議士になった吉田真次(豊北町選出の安倍派市議だった)の支持基盤を引き継ぐようだ。同じく豊北町からは共産党を離党した桂誠(阿川地域を地盤)が無所属で今回の市議選に立候補するという。旧豊浦郡4町の場合、住民にとっては地域から議会に声を届ける唯一の存在として議員は地域代表のような側面がある。人口減少が著しいなかで、大乱立によって食い合いに発展しない限りは安定的な得票を重ねることができるのが常識だが、みんながその人物をどう見ているのか、客観評価が結果に反映するのだろう。
豊田町からは住吉神社の鳴瀬宮司の息子が木本の後任として出馬するそうだ。豊田神社の宮司でもある。これまた町内からの立候補はないようなので豊田町の地域代表として議会に送り出すという動きでもある。菊川町では現職の安倍派・吉村武志に加えて元市職員で農業酪農をしていた川尻が出馬するという。新人では前回落選した林吾郎が唐戸を地盤にして出馬する。これまた前回落選した金子義治も伊倉地域を地盤にした自民党系候補として出馬が取り沙汰されている。100人カイギ実行委員会などで目立っていた20代若手の日下まりあも出馬するようだと評判になっている。
日本維新の会からは元北九州市議の八木徳雄(門司出身)が海を渡って下関市議に立候補するという。
野党系会派は生き残り合戦 参政党は3人擁立か
A 国民民主党は同党の県議である酒本哲也(立憲民主党を離党)の息子である慧音(けいの)が市議選に26歳で挑戦するという。親子で県議と市議のポストを国民民主党をバックにしてゲットするという「二兎追い」に挑む構図だ。「天下の三菱が看板をつけた」そうだ。安倍派の連合内の支持基盤であった三菱労組が支援するというのだろうか。
あと、国民民主党からはブリヂストンの労組から支援をとりつけていたといわれるNが候補者として名前があがっていたが、ポシャったようだ。市議に出るまでのつなぎなのか地元銭湯の支配人に就任していたのだが、その銭湯が運営再開から唐突に長期休業に入り、よくよく聞いてみるとトイレに盗撮目的でカメラが設置されていたことが判明した。その辺りの変態界隈における事情が関係しているのか出馬辞退に追い込まれたのだとベテラン議員たちが「選挙情勢」をめぐる情報交換等々の際に話題にしている。
B 野党系では、第一の特徴として共産党が消滅の瀬戸際に追い込まれている。片山が引退したら現職として残るのは桧垣1人で、桂誠はすでに離党。3人の議員が必要となる実質的な会派構成要件を満たさず、市議会においての会派消滅状態だ。県議では木佐木が最近になって亡くなり、この後釜も判然としない。市議選には前回現職ながら落選した西岡も出馬するようだが、議員になった途端に執行部や安倍派林派にもみ手をしてにじり寄って媚びを売っていた実態が知れ渡っているだけに、1230票で落選した前回からどれだけ信頼を回復したというのかだ。
共産党については下手すれば全員消滅という結果もないわけではない。現職の桧垣も前回市議選では1500票そこらで下位から2番目でかつがつ当選したくらいだ。党組織の高齢化やシーラカンス化が著しいのか組織としての体をなしていないようで、もっぱら知り合いを頼った個人戦みたくなっている。あるいは手当たり次第に市営住宅等々にポスティングをくり広げ、「あれも共産党がやった」「これも共産党がやった」「そんな共産党の西岡です!」みたいな手柄話のようなチラシを配り回している始末だ。百撃てば一当たるかどうかみたいな選挙プロモーションをしている。恐らく西岡のチラシについては一も当たってないのではないか?
立憲民主党も県議選との兼ね合いでどうなるのか揺れているようだが、県議だった酒本が国民民主党が立憲を切り捨てるのに歩調を合わせて国民民主党へと転身し、所属議員としては元安倍事務所秘書だった秋山賢治が市議として存在しているのみ。元下関市立大学職員だった篠田(前回落選)が市議選に立候補する可能性も取り沙汰されている。労働組合を地盤にした市議たちで市民連合という会派を構成してきたが、これまた山下隆夫の引退で改選後の会派存続なるかが現実的だ。
無所属では自民党会派から追い出された下村秀樹、20代若手で出馬し独自路線で市議として活動してきた早川幸汰も2期目に挑むようだ。本紙記者の本池涼子も3期目をかけて立候補を予定している。前回選挙でれいわ新選組から立候補して当選した竹村克司も2期目に挑むという。
これまたそれぞれが過去4年なり8年の議員活動が厳しい審判に問われるわけで、決して甘いものではない。市民の目となり耳となり、足となって献身してきたか、議員として行政のチェック機能を果たしてきたかが見られる。すっかり飼い慣らされて肥え太ってはいないか? が問われてしかるべき者だっている。
あと、今回の市議選では参政党が下関市議会に3人の議員を誕生させると代表の神谷がブチ上げているそうで、前回選挙で落選した白石創が再挑戦するようだ。また、元市職員で彦島支所長だった白田和彦(元下関市立大学職員)が支部の審査で落ちたものの、それを不服として代表の神谷に直談判に行ったとかで出馬すると見られている。
参政党から3人となると、前回市議選で1人も当選できなかったのにどうした? と思うかも知れないが、どうも直近の国政選挙で比例票を下関だけでおよそ1万票近く得ているのが根拠のようだ。国政選挙の比例票が直接市議選に反映するというようなことはまずないが、割る3で1人3000票くらいいけるという読みなのかもしれない。統一教会の下関支部もそこに合流していくのだろうと話題だ。統一教会にとっての「聖地」であるという下関において、安倍晋三亡き後にその遺志を引き継ぐのか参政党が右巻きの拠点として幟を立てるような雰囲気になっている。この動きは下関市政や議会のなかでも新たな動きとして特筆される。
素行の悪さ目立つ者も 「なんとかせい!」の声

2023年1月の前回市議選では新人乱立でポスター掲示板も異例の長さに…
A 全般として承認欲求が強く自己評価が高い自薦候補が新人に多く含まれ、ベテラン現職たちはそんな選挙構図になろうとしていることについて「現職は安泰」と見なして安心しているというか、現職有利であると見ているようだ。地域代表としてみんなから熱量を伴って担ぎ上げられる新人ならまだしも、また組織票の根回しが完了した鳴り物入りならまだしも、自薦すなわち「オレなら市議会議員くらいなれるっしょ!」「未来を熱く語るプレゼンなら私得意っしょ!」みたいなのが何人出たところでたいしたことはないと見なしているのだ。
当選ラインが1500票まで引き下げられているとはいえ、前述したようにコミュニティーが密に入り組んで引きずり引っ張りもあるなかでたたかわれる市議選は「もっとも難しい選挙」でもある。40~50人出てくるならなおさらだ。1票を剥いだり剥がされたりがくり広げられる。そうして得票が割れるために当選ラインも押し下げられる。
自民党は自民党同士の支持者の奪い合いであるし、共産党も共産党支持者の奪い合い、日頃の味方が選挙の敵になるのが市議選で、「オレの島(企業などの組織票)を荒しやがった!」とかの衝突にもなる。毎回そんな話ばっかりなのだ。安倍事務所の統率がなくなってからは、企業票の奪い合いなども遠慮がなくなり、危ないと思ったら○○市議の支援者とわかっている相手であっても遠慮なく突撃していく現職だっている。前回選挙の井川典子なんて最たるもので、安倍派の同僚議員ですら立腹していたほどだ。
C 確かに新人がわんさかで賑やかな選挙にはなるのだろうが、改選後の下関市議会はどうなることが求められているのかだ。現職のなかにも厳しく審判に問われなければならないのがゴロゴロいる。自民党のなかでも不倫が発覚した若手であるとか、カネにとかくルーズなアイツとか、会合や催し物にチョロっと顔を出すだけで自己プロモーションに利用していくアイツとか、「下関市議選史上初の3連覇(3回連続トップ当選)」を目指しているアイツとか、色々と日頃からの振る舞いと合わせた話題は尽きない。選挙になると人物評も含めて話題にされるものだ。
B そんななかでも特筆して問題児なのが1人いて、そろそろいい加減にせいよ! と議会関係者のみならず警察関係者すら手を焼いているのがいる。一番迷惑を被っているのはこの街のスナックのママたちや女性たちだ。さかのぼること2カ月前くらいだろうか、唐戸のスナックで泥酔して女性スタッフの身体を触りあげた挙げ句に「やらせろ!」みたいなことを叫んで大暴れして、頭にきた他の客から激怒されて口論になり、なお焼酎かなにかをピッチャーに丸ごとついでがぶ飲みして店を追い出され、どうも帰りのタクシーで酩酊状態で警察の世話になったとかだ。
同じ市議が1年ほど前にも豊前田で手を出してはいけない女性に手を出したとかで騒動になった。自粛期間があったことは自民党議員たちはみんな知っているが、性懲りもなくまたやらかしている。オマエはいったい豊前田や唐戸で何軒出禁になっているのかと思う。高校の同窓会に行けば初対面の女性の尻を触って騒動になったり、ほとほとどうしようもない男なのだ。こんなのが自民党の支持母体だった某組織の顔だった親の七光りとして何期と市議をつとめ、自民党の頭数としてポストを温めているのだ。バッジつけたくらいで勘違いしている訳だが、こうした人物が再選を許されるのかだ。「市議会議員の倫理規定」であるとか「品位」などともっともらしい綺麗事を議場では論議しているが、生々しい汚れた実態を直視せい! と思う。
市民を代表する議員を 市政の課題山積
A 前段でもあったように、この4年間は猶予期間というか、安倍晋三亡き後の変化がじんわりと進行しながら、しかし下関市政や下関市議会はそれまでと変わることはなくゆるく安倍派と林派が共存し、呼吸をしてきた印象だ。萩市や長門市では安倍派と林派の市長ポストを巡る激闘がくり広げられてバチバチの緊張感が漂ってきたのに対して、下関での両派閥の抗争は林芳正が恐れおののいているのか避け続け、安倍派残党にも一定の配慮をしながら地盤の安定化を目指している風である。
市長の前田晋太郎を林派に取り込んだもとで、議会も最大会派は前回市議選を経て林派が実権を握り、それまでの安倍派市議をも取り込んで多数派を形成してきた。安倍派としては創世の7人のみとなり、議会の主要ポストは林派の会派であるみらいに握られているのが実態だが、なお利権を巡って大暴れして例の子育て施設であるとかのもめ事にもなっている。
B 選挙区でもある下関で安倍派の機嫌も損ねないように真綿で首を絞めるように影響力を徐々に削いでいくというのが林派上層部の基本路線なのだろう。前田晋太郎についても「林派に仁義を通している」から次回選挙でも林派が対立候補を立てることはまずないという。それで前田晋太郎も安心しきって四期目を視野に入れ、諸々の箱物や開発を好きにやっている関係だ。要は林派の上層部と話がついており、林芳正に楯突かない限りは穏便にゆるくやっていきましょうというものだ。ネトウヨから「リンホウセイ」などと呼ばれる林芳正が日和っているという見方もある。
A 安倍の代理市政だろうが、林の代理市政だろうが市民にとっては大差ない。どっちも似たようなものだ。むしろ下関はこのがんじがらめの自民党支配の政治構造のなかで人口減少も著しく、産業の衰退も目を覆うばかりななかで、地域振興や産業振興をどうしていくのか、医療福祉をどう構築していくのか、学校整備や教育環境をどうしていくのか、問われている重要課題は山積している。誰がどう行政の舵取りをしていくのかは重大な問題だ。前田晋太郎がその役にふさわしいのかも次回市長選で問われなければならない。
市政が観光一辺倒で傾斜してきた四半世紀を経て、確かに休日になると局所的に観光地には観光客が押し寄せて溢れかえる状況にもなったが、一歩足を踏み入れると市街地はゴーストタウンのように家屋の解体が進み、更地ばかりとなり、空洞化がすごいことになっている。時代の変化といえばそれまでだが、音を立てて何かが崩れているような状態だ。この街で暮らす人々の生活と直結しているのが市政であるのに、イベント趣味にうつつを抜かしている間に事は進行してきたのだ。
市議選を経て、自民党と公明党の頭数が過半数を占めて、なおかつ労働組合を地盤にした市民連合がこれまで同様に野合してぶら下がっているという状態に風穴を空けることが求められている。前回市議選で若干新風が吹いた感はあるが、まだまだ十分ではない。市民の多様な声が反映される市議会にしていくことがもっとも求められている。定数32と前回よりもさらに狭き門になったなかで組織票を有した現職が有利な構造ではあるが、新人についても「ボクが市議になりたい」「私も議員の肩書きがほしい」ではなく、市民全体の代表として議員活動をする市議を育てていくことが必要だ。選挙はその洗礼となる。現職についてもその議員活動への評価として審判が下されることになる。
はっきりいって、党派がどうであれ、みんなのために必死に議員活動をしている者、日頃から熱心に勉強して献身的に街のみんなのために働いている議員なら誰であれ認めるし連携もする。そんなまともな議員が1人でも2人でも増えれば議会の空気も市政の空気も違ってくる。決して頭数だけでは強さははかれないし、市民世論をバックにした側がもっとも影響力を持っている。本紙としては本池涼子の3期目に向けて全力でたたかわないといけないし、この街の支持者の皆さんの期待に応えうる結果が求められている。市議選全般の情勢も捉えつつ、ここはフルパワーで挑まないといけない。




















