いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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市政変える市民の力結集  本池妙子後援会総会

 下関市の勤労福祉会館四階ホールで4日、本池妙子後援会総会がおこなわれた。4年前の市議選で、本池妙子市議を代表として送り出して以後、後援会員や多くの市民とともに進んできた四年間の成果を確認しあった。また、来年1月に控える市会議員選挙に向けて既に始まっている後援会活動で寄せられている反響を交流し、選挙まで4カ月、みなで力を合わせてとりくんでいく決意を固めあった。
 
 来年1月に迫る市議会議員選挙 下関立て直しへ熱気溢れる

 初めに、後援会顧問で退職教師の古田好都氏が挨拶。「ほかの町の人に出会うと下関は元気がないといわれる。下関は1年に人口が2000人ほど減っているそうで、この前の新聞に豆屋が潰れたこと、100年以上続いた酒屋が潰れたことも載っていた。資金を持っているものがスーパーやコンビニをつくると、町の小さな店は潰れる。販売事情も変わってきたが、とにかく下関は元気がない。メイン通りの豊前田や唐戸も店の戸が閉まっているところが増えている」といい、本紙に掲載した田布施町の特産品・イチジクとハモの祭りを紹介。地元農業高校もかかわってさまざまな商品をつくったり、高齢化によって半減している農家の後継者育成を町をあげておこなっていると紹介。「市民がどうやって立派な下関をつくるか、生活しやすい下関をつくるか、根本的なことを考えていかないと金もうけのことばっかり考えていてはいけない。田布施町はイチジクやハモによって町中に活気が出ているが、そこには町民の、立派な田布施をつくらないといけないという基本的な思いがあり、それを支援し、売場をつくったり宣伝に町が協力している。下関市民の会は来年の選挙に市会議員候補として本池さんを推薦した。果物や野菜をつくる農民をはじめ、たくさんの市民と市会議員が一緒になって、元気のある下関をつくっていこうではないか。頑張っていきましょう」と力強く述べた。
 続いて後援会会長の大松妙子氏より挨拶がされ、「本池さんが仕事をして4年近く、市民の会のみなさまとともに、市議として、市民のため、私利私欲一切なく一生懸命な姿を市民みなが喜んでいる。私は、市政に無関心だったが、本池さんが市議になられ、長周新聞を愛読し『議会見て歩き』を読んで、議会の傍聴席にも座り市議会の実態を目の当たりにした。市議のありかたに疑問を感じ、自分のためにわれわれの税金が使われていることを知り怒りに変わった。私たち原爆被害者の会が今日あるのも長周新聞や本池市議の無償の奉仕のおかげだ。来年の市議選に、『市民のために』で一本の本池さんを会として応援したい」と述べた。
 続いて、この間各地でとりくまれてきた後援会活動を後援会事務局長の堅山キヌ子氏が報告した。本池市議を議会に送り出して1期・4年がたとうとするなか、本池市議が、この4年のあいだにおこなってきた一般質問・個人質問の内容をまとめた「本池妙子の議会活動報告」と、長周新聞に掲載してきた「議会見て歩き」のリーフを作成し市民への報告として届けたこと、市民のなかでは「他にこんな報告を持ってくる議員はいない」「議会のことを知る機会がなかった」と非常に喜ばれていることを紹介した。33対1でも市民の要求を議会に届けていく姿勢を四年間貫いてきたことに深い支持が寄せられていると報告。ゴミ袋署名運動や学校の給食食器改善の署名運動などを一緒にとりくんできた母親、安岡沖洋上風力反対署名を精力的にとりくんでいる婦人、商店主、主婦など、さまざまな立場の人たちから反響が寄せられていることを報告した。
 後援会活動の大きな特徴として、多くの市民が今の下関への危惧を感じており、若い人に雇用がなく、中小企業や商店も倒産や廃業が続いてどんどん寂れていること、年金が減らされて高齢者の生活も厳しくなっていることなどが語られている。また、中尾市政への怒りが4年前以上に強く出ている。そのなかで本池市議を知人・友人に呼びかけようという人たちが増え、「前回は自分1人だった人が、家族やお客さんに呼びかけようと預かるなど、1人が2人に、2人が3人にと、確実に輪が広がっている」とのべ、風力反対の署名をたくさん集めている婦人が職場で議員の婦女暴行事件が話題になったと話して、婦人たちの多い職場で広げようと宣伝物を預かる動きになっていること、今まで市役所に協力してきた団体の人たちも、市長への怒りを語り多数預かって協力している様子が報告された。
 「下関は、江島市政から中尾市政へとかわったが、その実態は“安倍市政”で、税金の取り立て強化や教育への政治介入、大手企業だけがもうけていく箱物三昧の観光立国路線、民主主義否定の行政・議会運営など、国政の先端を行く政治がおこなわれている。今、安岡沖洋上風力に反対する運動が全市をあげた運動となって盛り上がっているが、市議会や行政が、企業のもうけのために、住民生活がどうなろうが知ったことではないという今の政治を象徴するものとして激しい怒りとなっている。市議会はオール与党で、市民のために働く者は見当たらず、議員は自分の損得しか関心がなく、市民に威張って執行部の応援団となっている」と実態を明らかにした。そのうえで「今回の選挙はこの下関の政治を変えるための市民の力を炸裂させる選挙だ。いかなる権力者が威張っても一番力を持っているのは働く市民。本池さんの選挙は下関市政の主人公である働く市民の選挙でもある。本池さんが通ればいいというだけでなく、まともな市議会にしていくよう、全議員を市民の力で縛る大運動にしていくこと、日頃は裏方でめだたない働く人、とくに家庭や職場でも担い手となっている婦人が下関を変える力を形にし、表に出していくことが大事だ」とのべた。「この選挙は、市政を動かしてきた市民運動の力を示す選挙だ。絶対に負けるわけにはいかない。強力な市民の力が支えていることを示すことが、議員活動への圧力を跳ね返していく力になる。多くの市民が“このままでは下関はつぶれてしまう”と思っており、市民が安心して暮らしていける下関に立て直すことをだれもが願っている。市民の共感は非常に大きなものがある。1人、2人と確実に集めてくれる人を増やし後援会員1万人をめざしましょう。前回を上回る得票を目指して、みなさん頑張りましょう」と呼びかけた。
 ここで、本池妙子市議による4年間の活動報告と決意表明がおこなわれた。
 「下関を変えないといけない」という市民の思いと運動のなかから議会に送り出されて4年。オール与党体制のなかで、市民感覚を貫き、市民の世論と運動と結びついた議員活動をしてきたことに確信を述べた。「これからも広範な市民のなかに入って学び続けることが私の一番やるべき課題だと思っている。選挙は決して負けられないたたかいだ。本日お集まりのみなさんとともに奮闘していきたい」と決意を述べた。参加者みなが大きくうなずきながら聞き、大きな拍手が送られた。

 議会のデタラメに怒り 市民代表の意義次々に 

 本池市議の決意表明のあと、意見交流に移った。本池市議が活動するなかで、明らかになってきた市議会のデタラメさ、市長の横柄な態度への批判があいついだ。
 最初に挙手した男性は、「活性化のためには地産地消が大事だ。その土地でできた野菜や魚をその土地で消費するかのいいバロメータとなるのが学校給食だ。山口県は57%、下関は50%、田布施は87%。このあたりを本池さんも頑張らないといけないが、同時に私たちも頑張らないといけない」とのべた。
 彦島から来た男性は、「本池さんの活動報告を聞いて、また、日頃も見ていて、下関の市議会は感覚がずれすぎているといっていい。本池議員の発言を、封じ込めようという雰囲気がある。あれだけ広範囲な質問を用意して一般質問に立った本池さんに対する市長のまともな答えが1回もなかった。これは下関の恥ずべき姿だ。そういう議会のなかで4年間頑張って、いろんなことを反対されながらもある程度の成功をしているということは、私は、本池さんがすばらしい仕事をされた四年間だったと思う。もっと活躍できる場にするよう、得票が増えるようにしないといけない。一緒に頑張りましょう」と述べた。
 続いて発言した商店主の男性は、9月の23日に風力発電の反対の集会とデモに参加した経験を話し、「本池さんの議会活動報告をみて感じたことは、市長が市会議員の質問に対して真剣に答えているのが見うけられない。答えないのに議長が注意もしない。こんなことがまかり通っているのでは市議会は無意味だし、あれだけの議員が議員を名乗って座っているのは滑稽極まりない。市議の質問に対して丁寧に答えるということを義務化するものをぜひつくってほしい」と述べた。
 彦島の男性は、「みなさんから激励の声が出ているように私も本池さんの議会活動報告を読んで感動した。このように市民のため、みんなのために誠実な活動ができるのは他に誰もいない。下関の略奪政治を明らかにして、下関市政をよくすることについて一点のくもりもない活動だ。下関の人口は28万人を切っている。大型店の進出を開けて通し、人工島などに莫大な予算を投じながら問答無用の差押えをすることは安倍政府さながらだ。本池さんをみんなの力で再選させるために全力をあげましょう」と呼びかけた。
 市民の会の婦人は、この間、後援会活動で知人・友人のなかをまわってきた経験を語った。「4年前のときは知名度もなく、本池さん? という人もいたがこのたびはみんなよく知っている。“議会のなかでも1人でよく頑張っているね”という声をたくさん聞いた。そして一見ひ弱そうにみえるが、芯が強いんだね、といわれる。後援会のはがきをすぐに書いてくれたり、あとでポストに入れる、といってくれる。それと、本池さんが出した議会活動報告が喜ばれている。本池さんの活動を多くの人に知らせていくことが大事だ」と述べた。
 吉見から来た婦人は、「市議会の傍聴にも行ってきたが、本池さんが話すとき、返事をする人がわざではないかと思うほどはっきりしない。本池さんは一生懸命調べて質問しているのに、それに対して本気で答えるということがない。関谷議長も上から眺めているだけで何もいわない」といった。

 予算乏しい学校の実態 教育現場からも 

 北九州で教師をしていた男性は、「下関市議会の傍聴にも行ったが、中尾市長は本池さんをなめているというよりも怖がっていると思う。本池さんが教育予算について質問していたが、耐震工事があるから出さないということがいわれていた。北九州では耐震工事があってもトイレはきれいにしてもらった。“灯油がないから使わないで”ということも絶対になかった。風力発電の質問にも中尾市長は答えなかったが、本池さんの意見はみんなの意見を集約したもので、まともに話していたら負けるからはぐらかす。本池さんの後ろにはたくさんの市民がついている。みなさんと一緒に頑張っていきたい」と述べた。別の教師は、「本池さんのお話を聞くなかで、とくに心を打たれたのは、いわれる言葉が自信と確信に満ちていることだ。それはこの間の活動の実績と確信が大きな裏付けになっていると思う。最近はインターネットの情報を自分の知識のようにいう学者や議員も多いなかで、本池さんは、市民のなかに入って、生きた実際から学んでいくことが源泉だといわれ、言葉の強さと内容に心が震えた」といった。今の情勢のなかでとくに教育の重要性を感じており、集団的自衛権の問題、アメリカ型軍国教育で子どもたちが戦場に送られることが現実問題として差し迫っているなか、教育現場も「子どもたちをどう育てていくのか」を真剣に模索しながら大きな教育運動をつくっていく必要があるとのべ、「本池さんが訴えられている、子どものために、保護者のために、という政策は重要だし、“学力向上”しかいわない子ども不在の現場に風穴を開ける力になる。ともに頑張りましょう」と述べた。ほかにも、下関市の教育予算のない実態や要望が出された。
 最後にみなで「団結がんばろう」と拳を突き上げて、これからの奮闘を誓いあい、意気込み高く散会した。

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