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1ヶ月で837万円の寄付集まる 安岡沖洋上風力反対の会がお礼のメッセージ発表

1000人以上がデモ行進で風力反対を訴えた(2014年、下関駅前)

 

 下関市安岡沖に大規模な洋上風力発電建設を計画する前田建設工業(東京)は、反対する住民4人に多額の損害賠償を請求する民事訴訟を起こし、広島高裁が4人に約1500万円(遅延損害金を含む)の支払いを命じる不当判決を下した。これに対して安岡沖洋上風力発電建設に反対する会(新井萬会長)は、風力反対運動支援のための資金カンパの呼びかけをおこなってきたが、この1カ月間で837万4500円もの寄付金が寄せられた。反対する会はホームページで中間報告としてそれを発表し、協力してもらった多数の市民にお礼のメッセージを掲載した。

 

 反対する会のメッセージは、「みなさまからの暖かい寄付金の御礼」と題して、次のように綴っている。

 

 地元住民の風車建設反対運動つぶしとして、前田建設工業による、地元住民4人に多額の損害賠償を請求した裁判におきまして、前田建設工業の言い分が認められた形になり、多くの住民が運動に参加したにもかかわらず、4人の住民に対し、1181万7682円(環境調査時の2014年9月14日からの遅延損害金を含めると1465万687円)という多額の損害賠償金がいいわたされました。

 

 そんななか、4人は地域のために頑張ってきたのであり、4人だけに負担をかぶせてはいけない、みんなの力でこの困難を跳ね返そうと訴えてきました。すると数多くの地域住民、団体の方方から、住民の意志を踏みにじる前田建設工業への強い怒りの声とともに、4人を支えるためとして、6月16日から7月22日のわずか約1カ月の間に837万4500円もの寄付金が寄せられましたのでご報告させていただきます。本当にありがとうございました。

 

 このお金には、寄付していただいた方たちの“これからも頑張れ”“建っては困る”“絶対に風車はいらない”という強い気持ちが前面にあらわれています。そしてその言葉は、10万人の反対署名が後押ししてくれているような気がします。

 

 そして、地域住民の反対の声を無視し続け、そのうえ一般市民を訴えて住民運動を抑制しようとする理不尽な企業と、これからもたたかっていかなければなりません。そのためには、今後もみなさまのご協力が必要ですし、ご寄付も引き続きお願いしなければなりません。どうか温かい応援とご支援をこれからもよろしくお願いいたします。ご寄付いただきましたみなさま、本当に本当にありがとうございました。

 

呼びかけは継続

 

 反対する会に寄せられた寄付金は市内各地、また市外からのものもあった。ひき続き広く呼びかけるとしている。

 

 ※ 長周新聞社および民主主義と生活を守る下関市民の会も、反対する会の呼びかけに応えて読者、支持者のみなさんにカンパを訴えてきました。これまでに集まったカンパはすでに反対する会に手渡しており、今回の中間発表の金額の中に含まれています。この場を借りて協力していただいたみなさんに厚くお礼させていただくとともに、反対運動のために引き続きカンパを呼びかけます。

 

環境調査への抗議に集まった住民(2014年9月14日)

デモ行進の先頭に並んだ漁師たちの大漁旗(2014年9月)

安岡マルシェ。費用捻出のために出店し、反対する会にカンパする店舗も多数出店。楽しみながらみんなの力で乗り越える

前田建設の説明会には400人近くが抗議におしかけた(2019年6月)

 

会場に入りきれず半数以上の住民が廊下や階段にあふれた(同説明会)

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