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12月8日から断水解消予定の周防大島町 トイレや給湯器の故障防ぐための手順

利用再開にあたって各家庭での留意点

 

断水解除前にトイレや給湯器の止水栓を閉めておくことが望ましい

 周防大島町では、大型貨物船の大島大橋衝突による影響で10月22日から全町断水が続いている。破断した送水管の復旧工事を進めてきた町は、11月30日から、大島大橋の歩道上に布設した直径300㍉の仮設管を使って柳井市側から周防大島に向けて送水を開始し、水道管や町内9カ所の配水池に溜まっている古い水を洗浄した後、12月8日から各家庭への供給を再開するとしている。1カ月以上にわたる断水がようやく解消されることに安堵や期待が広がるなか、断水解除のさいの手順や注意点を各家庭に周知することが求められている。


 今年、豪雨災害によって断水が起きた被災地では、断水解除後、各家庭のトイレや給湯器などが破損する事態があいついだ。

 断水中の水道管には、それまで水の圧力で抑えられていた水道管内のサビが剥がれて溜まったり、工事による泥や砂、空気などが入り込んでいるため、送り込まれた水はそれらの異物を押し出しながら各家庭の蛇口まで進んでいく。水道事業者が水道管の洗管作業をおこなうものの、末端の水道管までは十分に作業が行き渡らない場合が多い。これらの異物や空気によってトラブルが引き起こされる。

 水道管への通水がはじまっても、各家庭ですぐに通常通りの水道利用ができるわけではなく、水道再開時の正しい順序について水道事業にかかわる関係者たちは注意を喚起している。

 

各家庭での水道復旧の手順(資料提供:チーム・トイレの自由)

 まず水道管への通水がはじまる前に、台所や浴室など家の中のすべての蛇口が閉まっていることを確認し、トイレと給湯器(温水器)は、タンクの外にある止水栓(バルブ)をあらかじめ閉めておく。同じく洗濯機も給水する蛇口を閉めておく。はじめからトイレや給湯器に水を流すと、水道管に入り込んだ空気の圧力や砂などの異物によって故障する場合があるからだ。ウォッシュレットなどは破損する可能性が高いためとくに注意する。オール電化の家にあるエコキュートなど電気温水器も、断水解除前に必ず止水栓を閉めておく。家全体の元栓を閉めている場合は、ゆっくりと開けて水道メーターが動いていないことを確認する。


 水を出す順番は、


 ①屋外の蛇口

  ↓
 ②洗面台

  ↓
 ③台所

  ↓
 ④洗濯機用水栓

  ↓
 ⑤トイレ

  ↓
 ⑥給湯器(温水器)


 の流れが推奨されている。


 はじめは、屋外(道路に一番近い場所)にある蛇口から空気や汚れた水をしっかりと流し出す。屋外にない場合は、洗面台や台所の単水栓(湯の出ない蛇口)から水を流しはじめるが、事前に、目詰まりを防ぐため泡沫キャップ(蛇口先端のフィルター)を外しておく。


 蛇口を開くと「シューッ」という音が聞こえた後、「ブホッ、ブハッ」と空気を出しながら水が出てくる。出てくる水は白く、あるいは赤く濁っている場合が多いが、これらは水に混ざった空気(気泡)やサビなどの異物であるため、水が透明になるまでしばらく水を出しつづける。


 水道水を飲むのは、水質の安全性について行政の情報を確認してからにする。水質に問題がなくても、数日間は水に異物が混じる可能性があるため、蛇口にガーゼなどをしておくとより安全。


 単水栓から安定して透明な水が出るようになってから、トイレや給湯器の止水栓を開いて使えるようにする。ここでようやく浴室や台所で湯を出すことができる。電気温水器やガス給湯器では、他の蛇口からきれいな水が出ていても、タンクの中に汚れた水が入っている可能性があるため、止水栓を開けるまえに排水栓からタンク内の水を全量排水することが望ましいとされている。一般的な給湯器でも、使用前に「ストレーナー(給水パイプのフィルター)」を外し、しばらく水を流してから改めて装着することで目詰まりを防ぐことができる。高価な電化製品ほど壊れる可能性が高いため、できるだけ事前にメーカーから注意点を聞いておくことが求められる。

 


 周防大島町では、1カ月以上にわたる断水で住民の疲労はすでにピークを超えている。各集落では住民同士で支え合って窮状を凌いでいるものの、毎日の水運びによって圧迫骨折をする高齢者や、体調を崩して入院する住民も増えており、一日も早い水道の再開が待たれている。12月上旬の断水解消の報を受け、「あと2週間後頑張ろう」と踏ん張っているのが現状だ。だが、あくまで仮設の送水管であるうえに、かつて経験のないほどの長期間、広範囲に及ぶ断水であるため解除後も予断を許さない事態は続く。


 断水解除における各家庭の注意点についても公的機関から情報を十分に伝達することが求められている。

 

※参考サイト→「断水解除、水道復旧を笑顔で迎えるために覚えておきたい3つのこと」(チーム・トイレの自由HP)

 

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