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旧日銀広島原爆展閉幕式 参観者4000人 被爆者のべ42人語る

広島の心が伝わった

 『原爆と峠三吉の詩――原子雲の下よりすべての声は訴える』の下関原爆展パネルを使用し、11月23日から12月2日の日程で被爆地広島で開かれてきた広島原爆展は、最終日は会場に参観者がひっきりなしに訪れ、感動さめやらぬなかで閉幕式がおこなわれた。閉幕式には広島の被爆者20数人をはじめ、原爆展を成功させる広島の会のスタッフ、さらに下関原爆展事務局の関係者、参観に来ていた広島市民など約100人が参加して盛大におこなわれた。被爆者からは「広島の心が伝わった」と万感の思いが語られた。また閉幕式には広島市の秋葉忠敏市長からもメッセージが寄せられた。
 閉幕式は夕方5時からおこなわれた。冒頭、下関原爆展事務局の杉山真一事務局長が原爆展全体の概況を報告した。杉山氏は、原爆展の入場者は4000人に達し、アンケートが1000枚寄せられ、青少年に広島の心を語りつぐ原爆展が、大きな成功をおさめたことを確認した。原爆展のとりくみでは、市内各所に2000枚のポスターが掲示され、チラシ11万枚が市内中に配布されたこと、市民の協力に支えられて成功したことを強調した。また会期中は、下関原爆展事務局をはじめ、原爆展を成功させる広島の会の賛同人、原爆慰霊碑ガイドボランティアの人人、さらに広島平和資料館のピースボランティアなどのべ200人のスタッフによって運営された。また原爆展では広島市の各区、府中町、三原などからのべ42人の被爆者が体験を語り、原爆展示と被爆者の話しを聞きに市内の袋町小学校の5、6年生、3、4年生、本川小学校の5年生、さらに深川小学校の3年生が参観したこと、保育園では天満町のひかり保育園はじめ、本川保育園、YMCA保育園など広島の子どもたちが集団で参観した。開幕から2日目には第2回広島に学ぶ小中高校生平和の旅や、婦人の旅で山口県からも多く参加し、会場に展示された絵や作品展示は、地元の保育園、小中学校から提供されたことが報告された。そのような広島市民の協力と期待に支えられて原爆展が開催され大きいな成功を収めたことを強調、杉山氏は最後に「下関原爆展事務局として原爆展で広島の被爆者の願いにこたえられたことを嬉しく思う」と締めくくった。
 つづいて広島市の秋葉忠利市長、下関原爆被害者の会の吉本幸子氏のメッセージと祝電が紹介された。
 秋葉市長メッセージ【別掲】では、広島原爆展が御盛会のうちに閉会されたことを心から喜ぶとともに、「ヒロシマの心を伝える取組は誠に意義深く、関係者の皆様の御尽力に深く敬意を表します。御来場された多くの方に被爆の実相と平和の尊さが伝わり、平和を願う連帯の輪が大きく広がることを願ってやみません」と読み上げられた。
 下関原爆被害者の会の吉本幸子会長は広島原爆展の成功を万感の思いで受けとめているとお祝いの言葉【別掲】が寄せられた。
 つづいて原爆展を成功させる広島の会代表世話人の重力敬三氏があいさつにたった。重力氏は、「下関原爆展事務局のご努力で広島の面目を一新するすることができた。これを1つの踏み台にして、平和の心を伝えていくことを決心している」と力強くあいさつがされた。
 つづいて子どもたちに体験を語ることで尽力し、同原爆展ではじめて体験を語りはじめた被爆者を代表して加藤浩氏があいさつ、中学3年生で被爆した加藤氏は、原爆のことについては語りたくない思いから遠ざかっていたこと、催し物に参観し、地元広島でなく下関がやっていること深く感動したと胸のうちを語った。「資料館も見たが、このパネルは被爆者の思いが集約され、小学生も飽きずに原爆がどういうものか深くわかると思う。小中学生と対談し、学校の教育が行き届いていないことを感じた。このパネル展示をもっと広げていきたい」と今後への期待をのべた。
 広島原爆慰霊碑ガイドボランティアの大津賀礼子氏は、参観する側でなく、裏方で活動した経験から、「いままでにみたことのない熱意ととりくみほんとうに感動しました」と感極まった。そしてこの原爆展で日常的に平和がつくられていったこと、小さい力でも1歩1歩積み上げていくことができること、「被爆者の力が頼りです。被爆者の思いを学んでいきたい」と感動をこめ語った。
 つづいて下関原爆展事務局から、今後とも子どもたちに語りつぐために活用してもらう願いをこめて、原爆展を成功させる広島の会、原爆慰霊碑ガイドボランティアに『原爆と峠三吉の詩』パネルが贈呈され、代表世話人の重力敬三さん、大津賀礼子さんがパネルを受けとった。
 最後に広島の会の代表世話人で西村一則氏が、最後まで熱いみんなの力で大成功したこと、下関のみなさんのほんとうにボランティア精神を発揮されたことに感動をこめて語った。西村氏は、「秋葉市長からのメッセージを聞いて、胸があつくなり、市長まで届いたんだな」と原爆展運動が大きく広がっていたきたことに感極まった。未来永劫まで子や孫の世代までバトンを渡すまで 最後の力を振り絞ってがんばること、「1滴の水も大河となすというように、1人1人の力は弱いが力をあわせれば大きなうねりになる。がんばりましょう」と万感の思いをあらわした。つぎつぎと感動的に語られた発言に、参加した被爆者たちも涙を浮かべ、参加者一同が喜びを分かち合った。
 

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