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自民党にも解散命令を!

 東京地裁が25日、統一教会に解散を命じる決定を下した。教団は即時抗告するとみられ、今後は東京高裁、さらに最高裁へと審理が引き継がれることになるが、自民党及び保守勢力の後ろ盾として暗躍してきた反共右派のカルト教団に対して、統制を加える初めての判断となった。遅すぎるとはいえ、もはや社会的に野放しにはできないという批判世論の高まりを背景にした決定でもあろう。結果的に山上某の念願が成就した形である。

 

 安倍晋三が同教団の宗教二世である山上某に銃殺されるというショッキングな事件が起こって以来、世間は事件の背景を知るためにあらためてこの宗教団体の存在に注目し、霊感商法等々によって信者たちから途方もない金額を巻き上げていた実態や、自民党政治家とのずぶずぶの関係を知ることとなった。韓国発の反日カルト教団でありながら、強烈な反共思想に染まって自民党政治家とつながりを深め、歴史的にルーツをたどると岸信介をはじめとする清和会の庇護のもとで育てられた、さながら宗教団体の仮面をかぶった自民党右派の実働部隊ともいえる集団だったことを認識したのだった。政界に与野党を問わず100人をこえる秘書軍団(無給で働く信者たち)を送り込んでいるといわれ、清和会所属の政治家どもを筆頭に、国会議員たちがこぞって「真のお父様、真のお母様」などと叫んで教祖夫妻にひざまずき、選挙になると支援を受けていたことなど、その気持ちが悪くなるほどの関係性が次々と明るみに出たのだった。

 

 1人や2人ではない政治家たちがいわば一心同体ともいえる関係を切り結び、カルト教団に平身低頭で媚びを売っていたのは、単に宗教団体の組織票が欲しいという理由だけでは誰も納得しない。信者から巻き上げたカネで餌付けされていたと見なすのがもっとも自然で、カネに目がない連中が群がっていたと見なされても仕方がないのである。身ぐるみ剥がされて信者やその家族が不幸になるおかげで、こうした政治家どもが懐を肥やし、清和会が自民党内で最大派閥として勢力を伸張していたのだとすると、影響力の源泉がなんだったのか理解できそうなものである。第二次安倍政権時の「右傾化」なるものの正体がなんだったのか――である。

 

 カルト教団による政界汚染は深部にまで及んでおり、安倍晋三が狙われたのはある意味因果応報ともいえる。教団のバックボーンとして岸信介の孫が絶大な存在感だったことは想像に難くない。だからこそ狙われたのだ。家族をズタズタに切り裂かれた宗教二世の恨みがいかに底深いものであったか――事件後に明らかになった山上某の生い立ちや人生を知るにつけ、宗教団体に所属したことがない身としては、想像もつかない特殊な苦しみに考えさせられるものがあった。

 

 統一教会の解散は当然の帰結であろう。一方で、こうした宗教団体を野放しにしてきただけでなく、ずぶずぶの関係を結んで利用していた清和会なり自民党に解散命令が下らないというのではバランスがとれておらず、始末が悪い。これではまるでトカゲのしっぽ切りである。秘書軍団のあぶり出しもやられておらず、それこそ裏金等々の政界汚染の実態についても捜査すら及んでおらず、黙っておとなしくしていれば世間は忘れるとでも思っているのがありありである。こうした政治家どもにも裁きの手が及ばなければ、片手落ちといえる。

 

武蔵坊五郎          

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この記事へのコメント

  1. 同感です。

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