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ここにもいるよ! 寝てる人 ードラマ『民衆の敵』を笑えない下関の政治家たちー

 フジテレビの月曜9時から放送されているドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか』第2話(10月30日放送)で、市議会最大会派ナンバー2の前田議員が新人議員に「居眠りしてはダメですよ!」と叱られる場面が流れ、下関市内で話題になっている。荒唐無稽な政治エンターテインメントを売りにしたドラマとはいえ、その設定がまるで下関市議会の「居眠り晋ちゃん」こと「前田議員」改め前田市長のことを指しているようで、下関市議会関係者にとっては「荒唐無稽」で済ますことができない内容だったからだ。

 

 総選挙を理由に放送が延期された同ドラマは、架空のあおば市議会で初当選した女性新人の佐藤議員を主役にした物語だ。問題の第2話は当選後、初の市議会に臨んだ佐藤議員が後ろの席で寝ているベテランの前田議員を発見し、資料を丸めて頭を叩いて注意した出来事を軸に展開した。居眠りを注意されて逆上する前田議員だが、佐藤議員の行動に傍聴席はわき、その動画の再生回数は伸び続けていく。

 

 居眠りをしていた前田議員は市議会最大会派・犬崎派の幹部で、現職市長に対抗して次期市長選に担ぎ上げる動きもあるという設定だ。そんな幹部に恥をかかせたということで佐藤議員は犬崎派に呼び出され、次の議会で謝罪して犬崎派に入れば希望する委員会に入れると圧力をかけられる。

 

 教育こども委員会に入るため、犬崎派に入ることに決めた佐藤議員に幹部たちは安心していた。ところが、次の議会で会派で賛成するよう指示された公園の廃止を巡って発言に立ち、「本当は議案に反対したかったが、犬崎さんに逆らうと入りたい委員会に入れないといわれた」と本会議場でばらしてしまう。自分が考える事案のためにも教育こども委員会に入りたいという佐藤議員に、「それなら謝罪しろ」という野次が飛ぶが、「犬崎さーん、やっぱり謝らないと委員会に入れてもらえませんかね。だっておかしいじゃないですか。入りたい委員会に入れてやるから前田議員は居眠りをしていなかったって嘘つけよって」「嘘ついて得するとかって、そしたら正直者が損する世の中になってしまう」と熱弁をふるい、「前田議員、居眠りしちゃダメですよ!」と注意して謝罪を拒否してしまう。

 

議会で居眠りをしている前田晋太郎下関市長(9月議会)

 ドラマの善し悪しや評価は別として、この場面を見ながら笑っていられる議員や議会関係者がどれだけいるのだろうか? 下関では案の定、「居眠り晋ちゃん」こと前田晋太郎市長(元市議)を思い出し、しかも名前までが一緒なものだから噴き出した市民が少なくない。その日のテレビ欄を見つけ、過剰反応している人人までいたほどだ。

 

 前田市長は安倍事務所の私設秘書をへて市議会議員になり、今春の市長選では安倍首相や昭恵夫人が全面支援して初当選したばかりの新市長だ。ところが市議時代から、毎回議会で居眠りをしている姿がモニターに映り込み、「必ず寝ている男」として烙印を押されていた。市長になってもあいかわらず寝てばかりで、肝心要の答弁になると、これもたまに寝ている三木副市長が子守係のように成り代わっている始末だ。「荒唐無稽」で済ますことが出来ないのは、そんな下関市議会で「前田市長、居眠りしてはいけませんよ!」と叱ってやる者が1人もいないことだろう。先輩議員も仲良しの議員も執行部も、みんなで安倍事務所を忖度しているために、41歳の若者が恥ずかし気もなく人生の先輩諸氏を前に爆睡し続けているのである。

 

 安倍首相お膝元の下関では、代議士及び地元事務所にかわいがられるなら、「寝ていても議員になれる」し、「寝ていても市長になれる」ことを前田市長自身がみずからの行動によって示している。これを「議会の冒涜だ」等等の屁理屈をこね始めればキリがないが、問題は単純で、まずは本人がしっかり家で寝てくることに尽きる。「下関の未来」の心配や「希望の街」にするとかは、寝ていてできることではないし、有権者と約束した以上は寝言にしてはならないものでもある。

 

 選挙期間中は「リーダーが変われば街は変わる!」と叫んでいた。従って、「変わったリーダーは寝てばかり」の状態を克服することが、41歳の市長にとって何より急がれる優先課題といえる。それでも寝たいのであれば市長職を辞して、いっそのこと冬眠でもした方がよいのかもしれない。まだまだ先が長いであろう人生の一過程で、雑巾がけが足りないうえに忖度される身になってしまうことは、本人にとっても酷といえる。

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