いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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原水禁全国実行委員会が広島市内で訴え  8・6集会への呼びかけ

広島市内を走る宣伝カー

 広島市内では3日から、全国・全世界から広島を訪れる人を対象に、第16回広島「原爆と戦争展」や原水爆禁止8・6広島集会への参加を呼びかける原水爆禁止全国実行委員会の宣伝カーが回り、大きな反響を呼んでいる。以下、宣伝カーの訴えの内容を紹介する。

 

訴え全文

 市民のみなさん。全国、世界から広島にお越しのみなさん。こちらは、峠三吉の時期の原水爆禁止運動の再建をめざしている原水爆禁止全国実行委員会の宣伝カーです。


 あの閃光が忘れえようか! 

 瞬時に街頭の三万は消え

 圧しつぶされた暗闇の底で五万の悲鳴は絶え

 渦巻く黄色い煙が薄れると

 ビルディングは裂け

 橋は崩れ

 満員電車はそのまま焦げ

 涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島

 やがてぼろ切れのような皮膚を垂れた

 両手を胸に

 くずれた脳漿を踏み

 焼け焦げた布を腰にまとって

 泣きながら群れ歩いた裸体の行列…帰らなかった妻や子のしろい眼窩が

 俺たちの心魂をたち割って

 込めたねがいを忘れえようか!

 

 原爆詩人・峠三吉は、72年前の広島の惨状をこのようにうたいました。うだるような暑さの8月、この広島の地は一瞬にして地獄絵図と化しました。十数万人もの無辜の非戦闘員に向かって原爆を投げつけたのは、後にも先にもアメリカ一国だけであり、その犠牲になったのは世界のなかでも広島・長崎のほかにはありません。いかなる理由があれ、このような非人道的で野蛮な兵器の使用は、人類の名において許すことなどできないものです。「いかなる民族に対しても、二度と投げつけてはならない」と、私たちは唯一の被爆国として世界に向かって発信しなければなりません。


 今年7月、長年の悲願であった核兵器禁止条約が世界122カ国の賛成によって国連で採択されました。しかし、こともあろうに日本政府は、唯一の被爆国でありながらこれに加わりませんでした。その理由は、条約に反対している核大国アメリカへの忖度、ただそれだけです。被爆地選出の岸田外相の対応も、市民の誰もがいうように、ただただ、みっともないの一言に尽きるものでした。霞が関の官僚たちだけでなく、外相は首相を忖度し、その首相はアメリカを忖度する。世界は、このような日本政府の情けない対応をどのように見ているでしょうか。原爆を2発も落とされながら投下者に擦り寄り、ろくにものもいえないこの姿こそ、72年にわたってこの国を縛り付けてきた隷属の鎖を象徴するものです。


 安倍首相は就任を前にしたトランプ大統領のもとへ、ゴルフクラブを握りしめて一目散に駆けつけました。その後の朝貢外交の結果、アメリカのインフラ投資に51兆円の拠出を約束したり、森友学園や加計学園が可愛く思えるほど日本の富を貢いでいます。そして、南スーダンへの自衛隊のPKO派遣が物語るように、日本の若者が米軍の身代わりになって地球の裏側までいくことを決めたのも安倍政府でした。この4年半の間に安保法制、秘密保護法、共謀罪など戦争できる国作りを進め、ついに秋口には改憲を国会に提案するといっています。この泥船内閣が叫ぶ「美しい国」とは「戦争ができる国」であり、その戦争はアメリカ本土防衛の盾となって、アメリカの国益のために日本社会が犠牲を払い、東アジアの近隣諸国と揉める道であることを懸念しないわけにはいきません。


 ただ、どうでしょうか? 私たちは勇ましい言葉や他民族への敵愾心を煽るような言説に欺されるわけにはいきません。「戦争ができる国」になったとして、この日本列島には54基もの原発が林立していることは、誰もが承知している事実です。それはまるで、ダイナマイトを腹に巻き付けて拳を振り上げている愚か者のような光景でもあります。いかなる国ともミサイルで狙い狙われるというような関係ではなく、平和的に外交を切り結ぶことや、「戦争をしない国」のいったいどこが問題だというのでしょうか。


 かつての大戦で多大な犠牲を払った痛恨の経験のうえに、平和主義の国是は貫かれてきました。植民地従属国として対米屈従の戦争街道を進むのではなく、今こそ全広島、そして長崎、沖縄をはじめとした声なき声を束ね、平和と独立を求める国民的な力を結集するときです。


 ★アメリカは広島、長崎への原爆投下を謝罪せよ

 ★原水爆の製造・貯蔵・使用の禁止

 ★アメリカは核も基地も持って帰れ

 ★原爆製造工場である原発をすべて廃止せよ

 ★国際紛争については武力ではなく話し合いで解決を

 

 私たちは、核兵器廃絶と日本の平和運動をさらに強大なものにするため、8月6日午後1時から県民文化センターにおいて原水爆禁止広島集会を開催します。市民のみなさん、全国、全世界からお集まりのみなさんのご参加、ご支援を訴えます。

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