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全力で選挙戦斗う決意固める 下関市民の会が決起大会 民意の通る市政に

 下関市勤労福祉会館で10日、下関市民の会・本池妙子後援会による新春市民の集い・本池妙子後援会決起大会が開催された。下関市議選の告示が一週間後に迫るなか、市民の会の会員やこれまでさまざまな地域で後援会活動にとりくんできた人人、安岡沖洋上風力発電反対運動をはじめ、各地で市民運動にかかわる人人が一堂に会し、活動を交流するとともに、目前に迫った市議選を一丸となってとりくむ決意を固めあった。
 
 一週間後に迫った下関市議選

 初めに、本池妙子後援会顧問の古田好都氏が挨拶した。古田氏は、下関市民の会として事務局長である本池市議を再度市議会に送り出すとのべたうえで、「日本国憲法は戦争を放棄しており、世界中の人人が日本の戦争放棄に敬意を表している。戦後の日本の歴代政府は平和憲法を守ってきたが、昨年、安倍政府は“集団的自衛権は憲法九条に違反しない”とし、日米安保条約を結んでいるアメリカが他国から攻撃を受けた場合、日本はアメリカの軍隊と一緒になって戦争ができるということを合意した。戦争ができる国にしていくというのは明らかだ。こういう大事なことに対して新聞やテレビは知らぬ存ぜぬという姿勢だ」「昨年、沖縄の知事選挙があったが、辺野古新基地建設に反対する翁長氏が、賛成の仲井真氏に10万票の差をつけて当選した。安倍政府やアメリカに、沖縄県民の軍事基地反対の大きな力を示した。岩国もだがいったい日本は独立国だろうか。アメリカの属国ではないかというのが日本中に広がっている。戦争があると多くの人が亡くなり、無駄で多額な費用がかかる。そうすると社会福祉、医療、教育が削られ市民生活が苦しくなる。本池さんを当選させて、戦争をしないこと、市民生活の向上をはかるよう、頑張っていこう」と呼びかけた。
 続いて挨拶に立った後援会会長の大松妙子氏は、「いよいよ市議選が近づいてきた。本池さんには市議として市民のために努力していただき、利権と欲望にまみれた議会のなかでの奮斗、努力のたたかいに感謝の気持ちでいっぱいだ。市報はいいことばかり報告しているがみな欺瞞だらけ。安倍さんは“民意を問う”として700億円を無駄遣いしたが、これはわれわれの血税だ。昨年は災害、原発被害、水害、噴火なども起きたが、お金はその人たちのために使ってほしい。今の日本は独裁政治でアメリカの奴隷。私たちは、アメリカのために日本を廃虚にされた。本池さんを筆頭に市民の大きな力で下関を変え、独裁政治を変えていきたい。本池さんは市議、長周新聞、市民の会、と忙しいなかを私たち被爆者の会の手となり足となって援助していただいている。温かい支援に報いることは、市議選をみなさんとともに頑張ることだと思う」とのべた。
 続いて、後援会の活動報告を事務局長の堅山キヌ子氏がおこなった。昨年から本池市議の4年間の活動報告が市民の手から手へと広がってきたが、市民運動と結びつき市民世論を代表する唯一の議員として市議会に風穴を開けてきたことへの支持と期待が寄せられていることを報告した。
 そして、厳しくなっている市民生活とは裏腹に大企業や金融機関、金持ちばかりがアベノミクスの恩恵をうけていることへの怒りが各地で語られていること、衆院選を経て国会は支持率17%の自民党が議席を占め、議会制民主主義など名ばかりで、「自民党にあらずは国民にあらず」という政治が実行されていること、地方自治は建前の上からも否定され民意が反映されない政治構造となってきたことと重ねて、「下関では早くから、議会、行政などはみな安倍代理体制で、山銀やJR西日本など金融機関や大企業ばかりが大型公共事業で潤い、それに奉仕する市政、議会に強い怒りが語られてきた。今、安岡洋上風力発電に反対する市民の運動が大きく広がっているが、住民の陳情の場に市長は一度もあらわれておらず、沖縄県知事の面会を拒否する安倍首相と同じく、民意を無視するということがあたりまえのようにやられている」と述べた。
 また、民主主義と生活を守る下関市民の会は、「30万市民のために」を合言葉にさまざまな市民運動をとりくみ、その運動を代表して四年前に本池市議を議会に送り出したことに触れ、「議場では33対1で一人だが決して圧力にひるむことなく、この四年間たたかい抜いてきた。議場で一人なのは上等、その後ろには多くの市民がついている。民主主義を貫くために、断固としてその立場を堅持していくことが重要だ」と述べた。そして、目前に迫る市議選は、立候補者も絞り込まれており、落選するのはわずか4、5人という市民派をふるい落とす戦略が見られること、後援会入会を全力で進めてきたが、現状では厳しいことを訴え、「しっかりと心を引き締めてかからなければならない。一人でも二人でも声をかけていただき、みんなの力で市民運動のシンボルとして押し出していきたいと思う。市民が安心して暮らしていける下関へ、市政を立て直していくことをだれもが願っており、強い市民運動をつくっていくことが求められている。本池個人の選挙ではなく、市民運動にとって負けられない。全力をあげて頑張りましょう」と力強く締めくくった。
 続いて、本池市議が決意表明をした。本池市議は四年間の活動を振り返り、そこで見てきた議会や執行部の姿についてのべるとともに、安倍代理市政の支配構造のなかで、断固として市民生活擁護の側で立場を貫き、現場から問題をとりあげて議場にもち込む努力をくり返してきたこと、市政を動かしているのは議会ではなく市民運動の力であると確信を語り、その運動の発展に貢献する議員活動を展開していくと決意をのべた。

 各層が発言 市民運動の発展に確信

 テーブルスピーチに移り、市内各地域から参加した商店主、主婦、会社員、高齢者、労働者など市民から選挙への意気込みがのべられた。
 「下関市政に市民の声を届け、市民運動を強めて市政を変えるという方針でやられてきた。洋上風力発電の反対など精一杯やってきて、市民の共感を得ている。絶対に当選させて、市民の切実な声を反映させるよう今後も頑張ってほしい」「意地の悪い議会で頑張れるのかと心配していたが、4年間でしっかりした議員になった。みんなもアドバイスしながら支えていこうではないか。そのためには必ず当選しなければならない」「私は選挙をとりくむのは初めてだが、みなさんとともに、応援してもらうように動こうと思っている」など、これまでの奮斗と重ねて意見が出された。
 人民教育同盟の教師は、この決起大会に市外、県外からも参加していることを紹介し、「昨年後援会への入会をお願いして回った。そのなかで安倍をかえないといけない、日本を変えないといけない、下関を変えないといけない、仕事がある下関にしてほしいという意見が多く出されていた。学校現場でも子どもたちの健やかな成長を願って実践しているが、子どもたちの後ろには親がおり、地域がある。そういう親や地域の本当の声をよく聞いて教育するというのが大事だと思っている。みんなの声を聞きながら、子どもたちの教育を頑張っていきたい」と述べた。
 下関の教師は「トイレの問題が出たが、机も椅子もとても古い。どれぐらい古いかというと、昭和50年代の開校当時の机・イスがあってぼろぼろになっている。30年近く同じものが使われている。机・イスをかえるための予算はわずかなものだと思うが、下関市政はそういうところにはお金を使わず、無駄なところに使っている。さまざまな問題を抱えている下関なので、本池さんに頑張ってもらい、私たちも後押ししていきたい」と語った。
 PTA関係者の男性は「いよいよ選挙まで1週間。前回は正直名前が知られていなかったが、今回は至るところで“知っているよ”とか、議会報告の内容を見て、“これだったら”とみなさんがいわれる。厳しい選挙になると思うが、これを乗り切ってまず勝利して、5月には長周新聞の60周年、10月には礒永下関公演も予定されている。これにはずみをつけるためにも、本池市議を市政に再度送り出すということで、みなさんと力を合わせて、前回より1票でも多く、必ず当選させるために頑張っていきたい」とのべた。
 風力発電反対で盛り上がる安岡からも住民が多数参加した。計画浮上から2年、全市的な運動へと広がったことへの確信が語られた。男性住民の一人は「安岡の風景に惚れて転居してきたが、一昨年、風力発電問題が青天の霹靂というかたちで出てきた。そこで一生懸命に建設反対運動をしている。そのなかで本池さんは暑さ寒さにめげずに、一生懸命頑張って反対している。風力発電反対のなかで初めて本池市議を知ったのだが、なんとしても再選させなければならないと決意している」とのべた。
 テーブルスピーチの最後に、劇団はぐるま座が発言。昨年秋から冬にかけた沖縄県知事選や総選挙の真っ只中に、『高杉晋作と明治維新革命』『礒永秀雄の詩と童話』を沖縄で公演し、小中高生5000人が観劇したことを語り、「若い人の心に届いているのは、自分のためでなく、世のため人のために、この社会をどう変えていくかだ。父祖たちの生き方に触れ、自分たちのなかにもそのような力があると励ましている。押しつぶされるのではなく、世の中を変えていく人間に成長していきたいという感想をたくさん頂いた。沖縄県知事選挙でも、票割り候補が出たり分裂が仕組まれたが、そういうものを跳ね返して、戦争につながる基地はいらないという思いが一つになって揺さぶっていった」とのべた。
 そして「総選挙でも、下関はどうなっているのか全国から大注目されていた。市民の力で安倍代理市政を揺さぶれば全国の人人に激励を与える。私たちも満を持してみなさんと一緒に選挙戦を頑張っていきたい」とのべた。
 はぐるま座が歌を披露した後、全員で「働くなかま」を合唱し、最後に残り1週間後に迫った選挙戦に向けて奮斗を誓いあい、「頑張ろう!」を高らかに三唱して散会した。みなが全力で選挙戦に挑んでいくことを決意する会となった。

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