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銃剣道を推奨する気狂いたち

 文部科学省が3月末の官報で新学習指導要領を告示し、そのなかで中学校体育の武術の種目として新たに「銃剣道」を加えたことに波紋が広がっている。「銃剣道」とは、戦場の接近戦において銃剣で相手を突き刺して倒す行為を「競技化」したもので、ライフル銃を模した木製銃の先端に布をまき、互いに喉や胸めがけて突き合う「競技」なのだという。これを訓練に用いているのは自衛隊で、誰の目から見ても肉弾戦を想定した戦闘訓練である。


 本物の銃剣を喉や左胸に突き刺せば人間が死ぬことくらい誰でもわかる。こうした前時代的な殺し合いの訓練みたいなものを文科省が真顔で教育の場に持ち込もうとしている。一方でピラミッド禁止とか運動会の競技にまでケチをつける文科省が、人殺しを模した「競技」は推奨しているのである。これは頭のネジが何本か吹っ飛んでいるからとか、首相への忖度なのだとかの話ではすまない。安倍政府は同時に、教育勅語を教科書に用いる事を否定するものではない――と閣議決定した。時間軸を72年巻き戻そうとする力が強力に働き、みなが「まさか…」と思うようなことを彼らは本気で教育に持ち込もうとしているのである。幼い心を教育勅語で染め、体育面では竹槍訓練の上をいく銃剣道の復活。その銃剣道を教えるのは自衛官で、各校に軍人が配置されるとか、そのうち奉安殿ができてご真影に向かって最敬礼しながら教育勅語を奉読させるとか、「まさか…」の世界がどこまでも領域を広げていきそうな気配を感じさせている。


 教育勅語を暗唱させ、「安倍首相がんばれ! 安倍首相がんばれ! 安保法制国会通過よかったです!」と子どもに叫ばせていたのが森友学園だった。その光景に世間はゾッとした。籠池がつくろうとしていた「瑞穂の國記念小學院」は、まさに日本会議や安倍晋三の仲間たちが目指す「愛国」教育の最高傑作だったのだろう。それで愛国小学校設立がポシャった腹いせなのか何なのか、今度は開き直って日本全国の公立小・中学校の森友化をやろうというのである。

 

 銃剣で互いに突き合うような戦闘訓練を学習指導要領で推奨するなど、もはや正気の沙汰ではない。


 教育勅語が大好きで、銃剣道がやりたくて仕方がない者がいるのであれば、オマエたちだけでどこか1カ所に集ってやっておればいいではないかと思う。他人の子どもまで巻き込んで強要するなと。そんな宗教団体や組織の名誉校長に誰がなろうが知ったことではないが、国有地をちょろまかすとか盗人みたいな行為をするのではなく、オマエたちの身銭を切ってやれと思う。偉そうなことを吹聴するのはそれからだ。盗人に教育勅語を説教されても説得力などないのである。


武蔵坊五郎

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