いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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昔は公僕といっていた

 下関市庁舎では朝八時半から1階から最上階までのすべての課で、一斉に「幸せです」とか「運がいいです」とかの大合唱が始まっている。中尾新市長の大号令である。下関には運が悪く幸せでない市民がたくさんいる。その目の前で市民の税金で食っている職員が、そんなことをいったら怒るのは当然である。
 市職員のなかではブーブー不満が渦巻いている。みっともなくて、とても自分の女房や子どもに見せられたものではない。しかし表だってものをいっていく職員はいない。大方はにらまれては大変というので、毎朝ハシカ犬の遠吠えのような真似をしている。
 市の職員は地方公務員であり市民の公僕だ、と昔はいっていた。実態はそうではなくても格好だけでもそういっていた。ところが近年は形の上でもいわなくなった。とくに江島市政の14年のあいだ、公共の利益にとってどうかとか、市民にとってどうかとかは問題にせず効率化とか、損か得かとかの株式会社基準になってきた。そこへ中小企業の変人オーナーが現れて、使用人にカツを入れている姿となった。江島市長は全国初物が大好きだったが、中尾市長も全国まれなる変人市長として名をはせる様相である。
 これは市職員のプライドの問題である。変人市長の使用人扱いで市民のさらし者にされる屈辱に怒らなければならないし、ものをいわなければならない。このあたりに自治労という組合の存在があるが、ある課長が「いまどきは飼い猫だ」という調子で近年まるで存在感はない。しかしこの問題は、職員は市長個人の使用人か市民の公僕かという地方公務員法の根幹に関わる問題であり、公僕としてのプライドを回復する課題として挨拶運動撤回でストライキをうつ価値がある。中尾氏あっての市役所ではなく、職員あっての市役所という現実を市長に思い知らせた方が市民のためだ。
 中尾市長は、満珠荘とかあるかぽーとなどの公約を気安く投げ捨てている。職員が使用人なら市民は便利な年貢奴隷というのだろう。中尾市政は始まったばかりだが、のっけから市役所内外で大騒ぎをひき起こす様相となっている。
                               那須三八郎

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