いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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戦闘長期化を喜ぶ放火魔

 ウクライナ情勢を巡って日本国内のメディアのプロパガンダったら目を覆うばかりである。まるで西側の垂れ流す大本営発表を鵜呑みにして、すべての攻撃はロシアに結びつけ、プーチン・ロシア悪玉論をこれでもかと煽っている。なぜ今回のようなウクライナ侵攻が起きたのか、マイダン革命前後からこの方ウクライナで何が起こっていたのか、それに対してロシア側はどのような主張をしているのか、NATOの東方拡大はどうなっていたのか、EU及びアメリカは何をしてきたのか、客観的かつ歴史的・社会的に冷静に捉えるような努力は何もしないまま、一方の側を善(被害者)として描き、もう一方の側を悪(加害者)とするような二元的な見方を世間に押しつけるのに必死なのである。そうしたプロパガンダに乗って、下手すると第三次世界大戦にすら突入しかねない状況のなかで、「ウクライナ可哀想」から好戦的に「ロシアやっちまえ!」の熱狂に与していく流れは危険である。


 目下、一番卑怯だと思うのはEU及び火を付けてきた張本人であるアメリカである。ウクライナに武器だけをせっせと運び込んでロシア軍とたたかわせ、自らはまるで無関係を装って、その実戦闘の長期化を煽っているからである。そこにアメリカやフランスなどの民間軍事会社の傭兵たちが大量に送り込まれ、これらの国旗を背負っていない訓練された軍人たちがプロとして戦闘に参加し、ロシア軍と対決しているというのも、いったい誰がカネを出してやっているのか? である。正規軍は戦闘に加わっていないといっても、その関与は歴然としており、ここにきて殺人ドローンを投入したり、停戦ではなくさらに戦火を拡大させようとしている。ロシアのみならず、緩衝国家ウクライナで誰が何をしているのか?は、たとえ時間がかかっても検証され、暴かれなければならない点であろう。放火魔の存在について曖昧にしてはならないのだ。


 ウクライナにおける紛争は、ウクライナvs.ロシアでも、ゼレンスキーvs.プーチンでもなく、欧米vs.ロシアという矛盾のなかで、ウクライナの為政者が代理戦争の先兵として立ち回り、尻を叩かれて停戦にも持ち込ませてもらえず、おかげで無辜(むこ)のウクライナ国民が逃げ惑わなければならない関係にほかならない。


 停戦合意するかに思われた矢先にブチャでの「民間人虐殺」が持ち上がり、双方の主張も食い違うなかで、一方はさらに扇情的に煽って停戦交渉は吹っ飛んだかのようである。それは戦闘の長期化を狙っている者がいることをうかがわせている。こうした事態が長引くことで喜んでいるのは、人々が血を流すことで銭を稼いでいる戦争狂いのネオコン及び軍産複合体ぐらいであろう。そのプロパガンダに乗って「ロシアやっちまえ!」の一方的熱狂に身を投じ、悲憤慷慨している人を見ると、かつて大日本帝国が横暴な支那を懲らしめろといって戦争に突入していったあの戦争から、いったい何を学んだのだろうかと思うのである。

 

武蔵坊五郎                    

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