いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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国会で吠えた山本太郎

 8日未明の参院本会議における入管法を巡る採決で、自由党の山本太郎が牛歩戦術によって抗議の意志を示し、ヤジを浴びせかける与党議員たちに向かって、「賛成する者は二度と保守と名乗るな! 保守と名乗るな! 官邸の下請け! 経団連の下請け! 竹中平蔵の下請け! この国に生きる人人を低賃金競争に巻き込むのか? 世界中の低賃金競争に--。恥を知れ! 二度と保守と名乗るな! 保身と名乗れ! 保身だ!」と叫んで投票する場面があった。ほんとうにその通りで、「よくぞいった!」と共感しながらモニター画面をしばしのぞき込んだ。多勢に無勢であろうあの議場のなかで、腹を括った40代が気合い十分に、国会と国民を冒涜する「保守」もどきたちを叱り飛ばしていたのだった。

 

 入管法、水道民営化法、漁業法、日欧EPAの承認等等、それぞれ国民生活と関わって重大な問題をはらんでいるにもかかわらず、ろくな審議もせずに強行採決をくり返したのが今国会だった。「言論の府」が言論を闘わせることによって法案の善し悪しを判断したり、不十分性をあぶり出していくというような、本来立法府として果たすべき役割や建前を投げ捨て、審議する素振りすらしなくなった。そのことによって社会がどのような影響を被るのか、国民生活がどうなっていくのかにはお構いなく、もっぱら財界や多国籍企業の要求を右から左に受け流していく承認機関に成り下がったことを暴露した。もはや議会制民主主義など影も形もなくなってしまい、それに対して吠える者が山本太郎しかいないまでに腐敗堕落しているのである。

 

 移民労働の拡大、水道事業を外資に売り飛ばす民営化、漁業権を大企業や外資の手に委ねる漁業法改定、TPP及び日欧EPA--。どれもこれも多国籍企業や金融資本にとっての天国を作り出す政策で、日本社会を根底から揺さぶる新自由主義政策である。このなかで山本太郎が指摘したように、保身のために国益を売り飛ばす者が「保守」を名乗り、日の丸を振り回しさえすれば「保守」であるというようなふざけた光景がある。対米従属構造のぬるま湯に浸って腐敗を極めている売国勢力が、その卑屈な奴隷根性を誤魔化すために「保守」の衣を被って偽装し、米国にはもみ手をしながら利用され続け、一方でアジア近隣諸国にはヘイト体質を丸出しにしたりするのである。この歪で鬱屈した自称「保守」の性根は戦後から基本的に何も変わっていないが、代替わりもして反知性主義に磨きがかかっているという点では明確な違いがある。そのように知性云々に問題があったとしても、モリカケ疑惑のような浅ましい国家財産の横流しが問題になろうとも、米国や多国籍企業のために献身し、飼い慣らされた者のみが地位を与えられ、右から左へ受け流して日本社会をグローバル化の荒波のなかで漂流させているのである。

 

 保守にも様様あろうが、親米売国派については「保守もどき」として厳密に峻別することが必要だ。

 

  武蔵坊五郎      

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