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3月19日に山口県庁で行動 下関・安岡沖洋上風力反対の会が参加を呼び掛け

 前田建設工業(東京)が下関市安岡沖に巨大風車5000㌔㍗×12基の建設を狙っていることに反対して、安岡(横野)沖洋上風力発電建設反対の会は1日、毎月第1土曜日に継続している街頭活動をおこなった。

 

 初めに新井萬会長が挨拶。「前田建設から評価書はまだ出ていない。現行の洋上風力の高い買取価格を得るためには、3月末までに評価書の認定を受けなければならず、評価書を出して認定されるまで1カ月かかるので、2月中に経産省に出す必要がある。イージス・アショアも住民の反対でストップしているが、われわれもこの六年間のたたかいが無駄ではなかったといえるように頑張っていこう」とのべた。

 

 また、3月19日に大型バス2~3台に分乗して県庁のある山口市に行き、県庁付近で午前と午後の2回、風力反対の街頭活動をおこなうとともに、県への陳情をおこなう予定であるとし、再度参加者を募る呼びかけがおこなわれた。

 

 その後、参加者は横断幕や幟、プラカード、大漁旗などを持って、安岡新町・東町、西安岡町、横野町、福江、吉見の各地域に分かれて、国道を通過する人や車に訴える活動をおこなった。

 

 横野町の女性は「山口市で行動することで、向こうの人たちにも私たちがどんな思いで反対しているかが伝わるといいと思う。考えてみると丸六年、よくみんな頑張ってきたと思う。私よりも年上の人が出ているので、やめるわけにはいかないと押される感じだった。農業もしているし家庭のこともいろいろあるが、やっぱり出て行くことが大事だと思い直し、続けてきた。自分のためではなく、子や孫たちが安心して暮らせるように故郷を守らないといけないという思いだから頑張れる。計画がなくなるまで頑張っていくつもりだ」とのべた。

 

 安岡本町の女性は、「数が力。ちょうど県議会開催中なので、県議にプレッシャーをかける意味でもしっかりとアピールしたい。もっと参加者を募っていきたい」とのべた。

 

 綾羅木地区から参加した男性は「山口市では低周波による健康被害のことなどをマイクで訴えて、われわれがなぜ反対しているのか知ってもらいたい。自治会や医師会、宅建協会などが市長に反対の陳情をしており、反対署名も10万人以上集まっている。これだけの反対の声をきかず、金さえもうかれば住民の生活はどうなっても知らないという企業のやり方を野放しにしてはいけない。前田建設が撤退するまで運動を続ける」と語った。

 

 また、公衆衛生学の専門家でもあるゆだ苑(山口市)の理事長が、安岡の現地を視察したうえで、「ヨーロッパの風力発電は陸地から10㌔以上離しているのに、安岡の場合は住宅地からわずか1・9㌔だ」とその無謀さを訴えていることも話題になっていた。

 

 この日の行動には、午前中126人、午後69人、合計195人が参加した。次回は3月7日(土)の午前9時からと午後3時から、横野町の妙光寺前に集合しておこなう。

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